New World Notes in Japanese: ニューワールドノート日本語版:「奇妙な果実」がセカンドライフマシニマに生まれ変わる
ちょうど60年前、ビリーホリデイは、アメリカ南部でリンチの被害者になった黒人の死を悼む美しくも哀しい歌“Strange Fruit(奇妙な果実)”を歌い始めた。当時のアメリカ南部では、リンチという野蛮な行為は、それほどめずらしい出来事ではなかった。Rysan Fallは、黒人歴史月間と、Barack Obamaの当選に敬意を示し、ビリーホリデイへ捧げるフィルムを撮影した。「アメリカ合衆国の中で、私の人種がどれだけ進歩してきたかという、過去と現在の比較を見て欲しかったのです。」と彼は私に話した。実際にバーチャルハーレムに作られたマシニマのセットで、この作品の為に作られたビリーホリデイのアバターが主演する映画は、おそらく彼の考えにふさわしいといえるだろう。
Fallの映像の中で、ビリーホリデーは、セカンドライフの中に歴史に忠実に作られたニューヨーク地区の一角にあるコットンクラブ、“ルネッサンス”時代に彼女や伝説のジャズ奏者が影響を与えてきた場所で演奏をしている。しかし場面は、この活気あるカジュアルなナイトクラブから、殺風景なシルエットに浮かんだ歌の中の残忍なイメージへ移っていく。「ビリーが観客に向けて、一つの物語…南部の暴力についての物語を歌い、語っている姿を思い浮かべました。」Rysanは絞首台として使われた木を探すのに長い時間をかけ、結局セカンドライフのオンラインショップでそれを購入した。
現実でもSLでもアフリカ系アメリカ人であるRysan Hallは、マシニマの中に表現されているリンチの被害者を自ら演じた。「正直に言って、」彼はその体験について話した。「なんというか、気持ちの悪いものでした。実際の私とアバターは、とても似ていますし、撮影用に調整された空とライティングの設定が…なんとも薄気味悪かったのです。そのシーンを撮影する時、私は一人でした。」彼は、自分がリンチをされている姿を必要以上に見るのが嫌で、このシーンの撮影を出来るだけ手短に終わらせた。
彼のマシニマはアメリカ史のターニングポイントを示そうとしたものではあるが、過去の名残は今でも続いていて、新たな媒体を通して私達について回る。「変な話ですが」彼は私に言った。「私はSLの中でも人種差別を体験しました。それは微妙なものですが、あるのです。」
Fallは以前、あるマシニマプロジェクトで会うことになった人について話した。その人は、Fallのアバタープロフィールのファーストライフのページに載っている写真を見る前に、彼に会うことを約束したのだった。
そのミーティングに到着したときのことを、Fallはこう語る。「その人と他のキャスト達が、急に静かになりました。誰も私に直接話しかけてきませんでした。そして彼らがボイスチャットを始めた時、南部のアクセントが沢山聞こえてきました。私は『あぁ。来たな。』と思いました。」キャストのうちの一人が、人種差別を漂わせるジョークを飛ばし「その後、私はその場を立ち去りました。」ただしRysan Fallは、その出来事が、もしかしたら偶然だったのかもしれないとも認めている。
「でも、時々こういうことが…ありますよね。」
このマシニマを推薦してくれたmovies1963 beckに感謝。ビリーホリデイアバターのイメージはR.Fallの許可によって使用している。
2007年4月より、SLウロウロユーザー。オーストラリア在住。音楽イベントによく出没します。悩みの種は微妙な時差でイベント中に眠くなること。超有名ブログの日本語訳は大チャレンジですが、日本のユーザーの皆さんとNew World Notesの記事をシェアすることができれば光栄です。
ゆるゆるSLブログ「りすが行くわよ」http://ameblo.jp/sannyy/








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