<オリジナル英文記事>セカンドライフデベロッパーのリンデンラボが、明日(注:この記事の英語版は1月20日に投稿されました)
ウェブサイトを通じてセカンドライフのコンテンツの購入や販売が可能な2つのEコマースサービスを買収することを発表する:XStreetSL は、Jay Geeseman (SL名Apotheus Silverman)に、 OnRezは、メタバースデベロッパーのElectric Sheep Companyによって所有されていたサービスである。初期のウェブに例えるなら、まるで90年代の終わりにNetscape がeBayを買ったような感じの出来事である。
リンデンの新しいチーフプロダクトオフィサーであるTom Hale(インワールドではT-Linden)と今日交わした会話の中から集めた、主な詳細は次のとおりである:買収にかかった金額は明らかにされなかった。しかし、この買収によってGeesemanはフルタイムのLindenとなり、SLをベースとしたEコマースを引き続き扱っていくことになる。(XStreetSLで働いていた8人の従業員は、リンデンにパートタイム社員として勤務する。)少なくとも近い将来は、XStreetSLはスタンドアローンサイトとして今までどおり残されるだろう。もしかすると、後でセカンドライフの公式ページへ、リダイレクト(自動転送)されることになるかもしれないが。OnRezは、2月11日までにリンデンに包括される。
なぜ買収なのだろうか?この買収は、現在のXStreetSL やOnRezのユーザーに不満を与えないのだろうか?Haleは、とても興味深いユーザーデータに沿ってリンデンの戦略を説明しながら、この点についても説明しようとした。
XStreetSLは、現在600, 000点の商品を販売しており、1回の訪問で商品ページを平均20ページも見るという良質のユニークユーザーが、月間416, 000人いるという。(その内の54%はUS以外からの訪問者である)不思議なことに、Haleによれば、CBS放送の“CSI in SL”や他の目立った企業キャンペーンを手がけたElectric Sheepが背後にいるにもかかわらず、OnRezの取り扱い数のほうがGeesemanの草の根運営よりも、ずっと少ないそうである。戦略的な視点から、リンデンは彼らが「ヘビーユーザー」と分類する人達を、もっとセカンドライフEコマースに引き付けることを望んでいる。同時にSLライトユーザーにとっても、セカンドライフにログインせずにウェブで買い物が出来るという簡単な方法を提供していく。(例:オフィスの昼休みなどにアクセスできる)
この買収の噂は先週末からSLコミュニティーに流れていて、多くの人は売却によってXStreetSLの従業員とユーザー双方にとって強烈な変化が起こるのではないかと心配した。例えば、XStreetSLで売られているアダルトコンテンツ(取り付け式の性器、セックスアニメーションなど)については何が起きるのだろう?「うーん、それは素晴らしい質問ですね」Haleは、このように私に言った。サイトには既に承認制のアダルトコンテンツフィルターが設置されたという。消費者が選べばアダルトコンテンツを避けることができる。しかし、彼は付け加えて「いつでも、それが進化していく可能性はある」と言っていた。
私はHaleにXStreetSLの数人の従業員が今回の買収によって解雇されたというレポート(ここに書かれているRadar Masukami経由の情報)について話し、いらいらさせられた。「私は、全ての内情に通じているわけではないのです。」Haleはそのように答えたが、こう続けた。「解雇というのは、きつい言葉ですよね。」「XStreetSLの大多数の従業員はリンデンの各部署に転属して仕事をしています。」
電話を切る前、私はとても新しいLindenであるHaleに“GOM-ing”という用語を知っているかという質問をした。彼は、くすくす笑って、大体知っていると答えた。この言葉はGaming Open Market、サードパーティーとしてL$両替サイトを-リンデンがLindeXの開始を発表した2004年まで-運営していたとても小さな会社を表す。(そして広い意味で、買収されたり、新しいリンデンのサービスによって見当違いなものにされてしまった、住民によって作り出されたプロダクトやサービスを表す。)
この用語が当てはまってしまう、SLベースのEコマースサイトが出てくるかもしれない。しかしXStreetSLについては、明らかにそんなことはない。少なくとも否定的になる部分はなさそうである。Jay Geesemanについて、Haleは次のように言っている。「とてもハッピーな人です。彼は、ここ(リンデンラボ)で、すごいことをすると思いますよ。」
2007年4月より、SLウロウロユーザー。オーストラリア在住。音楽イベントによく出没します。悩みの種は微妙な時差でイベント中に眠くなること。超有名ブログの日本語訳は大チャレンジですが、日本のユーザーの皆さんとNew World Notesの記事をシェアすることができれば光栄です。
ゆるゆるSLブログ「りすが行くわよ」http://ameblo.jp/sannyy/
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