Linden Lab CEOのMark Kingdonはセカンドライフの未来について、これから10年と新たに迎えた年について自ら予言している。2010年に見込まれている点は、長い間望まれてきたことだ。(新しいユーザーフレンドリーのビューワーや、オリエンテーションなど)、しかし私には異彩を放っていると思える追加が1つあった:セカンドライフの中で、本名と空想の名前のどちらかが選べるようにする ということだ。
長い間、新しいユーザーは、リンデンが作った苗字の中から1つを選ばなければならず、最初の一歩から、仮想化されたインワールドアイデンティティーを持つことを強要されてきた。だから、本名を選ぶことが可能になるということは、元々の前提であった、現実とは離れた(現実より良い)別世界という、セカンドライフのコンセプトを大きく変えるものである。
確かに、Lindenは長い間、有料登録のオプションとして現実世界の名前を使えるようにするアイデアを浮上させてきた。少なくとも2006年からだ;そして、テクノロジストのJoi Ito、初期にリンデンのアドバイザーだったLawrence Lessing、そして政治家のパイオニア、上院議員のMark Warner(当時、上院議員であり大統領候補になるかと思われていた)などの著名人達は、本名と同じアバター名を使って、セカンドライフの世界に入ることができた。SLの中で運営されている現実の組織からは特に、市場に十分な需要がありながらも、全てのSL住人が、このオプションをすぐに使えるようにはならなかった。(私が思うに、歳入を得るオプションとしての設定が遅れている裏には、セカンドライフで本名を使うという感覚を取り入れることで、セカンドライフがその性質を変えてしまうのではないかという文化的抵抗が、会社の一部にみられる為だろう)
ともかく、そのオプション化が、ついに急速に現実化しそうである。私の意見では、やっとという感じだ:本名をオプションにすることのニーズは重要である。そして、セカンドライフが大衆に普及する為にはFacebookとの深い融合がとても重要だということを、私が信じている理由の一つである。(セカンドライフの、のんびりした成長に比べて)ソーシャルゲームが急速に受け入れられたのは、市場の大部分が現実世界とまったく異なるアイデンティティーのアバターを持つことに興味があるわけではないことを示す。どちらかといえば、人々は楽しみや実際のアイデンティティーの一時的なエクステンションとして、いつもの自分をマスクの後ろからちらりと覗かせながら、ハロウィンのコスチュームのような感覚でアバターを欲しいと思っている。そして、セカンドライフの中で現実の名前を持つことは、空想のアバターを持つことを妨げるものでもまったくない--同一人物によって使われたとしても、状況によるのだ。
2007年4月より、SLウロウロユーザー。オーストラリア在住。音楽イベントによく出没します。悩みの種は微妙な時差でイべント中に眠くなること。超有名ブログの日本語訳は大チャレンジですが、日本のユーザーの皆さんとNew World Notesの記事をシェアすることができれば光栄です。
ゆるゆるSLブログ「りすが行くわよ」http://ameblo.jp/sannyy/
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