今日(1月19日)リンデンは、2009年度版セカンドライフのバーチャルエコノミーに関して大ボリュームの経済ニュース要約を発表したが、マクロ経済学的なレポートの多くは、幅が広すぎて分かりづらい。例えば、ユーザー間の年間取引総額が5億6700万USドルに及ぶということは印象深いが、その数字をはっきり捉えることは難しい。
その為、50人の顔を思い浮かべることができるGross Resident Earnings(住人の総収入額)-住人がシステムから引き落としたUSドルの総額を追った結果-のほうが、私に衝撃を与えた。
- Gross Resident Earnings…総額5500万USドル
- 50以上のアカウントが、それぞれ10万USドル以上を稼いだ
- トップ25までのアカウントの収入合計が、約1200万USドルになる
そういうことで、昨年は50人のアバターが(そのうちのいくつかは、同じオーナーによって所有されているかもしれない)6桁(10万USドル)単位の引き落としをしたことになる。--そのうちの半数のアバターは、6桁半ば(50万USドル)から後半の金額を引き出している。もし私の計算が合っていれば、この50人のアバターの数字が、総額5500万USドルのうちの4分の1以上を占めていることになる。
これら50人のアバターがセカンドライフ経済の成功者、尖ったダイアモンド型の頂点にいる人達だ。「2009年は、」リンデンのPRスペシャリストであるPeter Lindenは、私に次のように話した。「150万人のユーザーが経済活動の中でアクティブでした。彼らが何らかの形で、リンデンドルのユーザー間取引をしたということです。」その150万人のうち、平均で約6万5000人のユーザーが、毎月、プラスの月間リンデンドル収入を得ていると彼は付け加えた。
次に出てくる質問といえば、もちろん:稼いでいるのが、どのアバターで、どんなビジネスなのか?ということだろう。
50人のアバターのうち、多数が土地のレンタルとバーチャル不動産である可能性は高く、その場合、6桁単位の総収入は、沢山の土地を購入することと重なる費用に使われているはずだ。しかし、50人のうちの多数が、洋服やサービスを販売する人達ということも考えられる。トップ10人の高収入住人についてリンデンの幹部は昨年「イベント会社一社と、靴を含むバーチャルグッズのデザイン会社一社を含んでいる。」と言った。チーフプロダクトオフィサーであるTom Hale(エコノミーレポートをまとめているT Linden)は、昨年9月にセカンドライフのトップ商店主は1年に100万ドルのバーチャルセーターとスカートの売り上げがあるとレポートした。これらのバーチャルビジネス事業主達にとって、生産にかかるコストの割合は非常に低い(主にインターネット接続とハード/ソフトウェアくらいだろう)。ということは、彼らが6桁近く稼いでいることは明白である。
2007年4月より、SLウロウロユーザー。オーストラリア在住。音楽イベントによく出没します。悩みの種は微妙な時差でイべント中に眠くなること。超有名ブログの日本語訳は大チャレンジですが、日本のユーザーの皆さんとNew World Notesの記事をシェアすることができれば光栄です。
ゆるゆるSLブログ「りすが行くわよ」http://ameblo.jp/sannyy/
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