セカンドライフ創設者のPhilip Rosedaleは、Linden Labが過去にセカンドライフの無理な開発をしてきたこと、そして、セカンドライフを改善する為の仕事を十分優先できなかったことに対して"ある種の許しを求めた"。スパイキーヘアに虹色のコッドピースを付けたPhilip Lindenアバターによる、昨日のセカンドライフ7周年記念でのスピーチの核心を、私はこのように理解した。昨年の10月、Philipは、彼のLinden Lab取締役としての立場が「対外的で、メディア関係に…セカンドライフについて語る」ことに限定されると発表した。
しかし今、彼はHonour McMillanに「最近は、プロダクトの方向性について、私がどんな風に力を貸せるか考えている」と語っている。
このスピーチは、Linden Labがスタッフの30%をレイオフしたという、ゲームの流れを変える6月9日のニュース以来、Philip RosedaleがセカンドライフとLinden Labについて語った初めてのパブリックスピーチだ。そのスピーチに、多くの住人がLinden Labのエグゼクティブから聞きたいと望んでいる言葉が沢山含まれているのは正しいことだと思う。さらにPhilipは会社の無理を認め、今回のリストラをSLの内部経済の繁栄を維持する為の努力とみなしている。また、企業と教育目的のユーザーへの奉仕は「Peripheral (末梢的)」なことであるとし、もっと大切なのはセカンドライフにある基本的な部分の欠点を修正することだと言っている。これらのポイントと他の話題について以下に記す:
Linden Labは、将来に向けて極端な開発計画をし、無理をしてしまった:
「全体的に、私達Lindensとしての過ちは、あまりにも熱狂的になりすぎたことだと言えるでしょう…私達は、全てを一度に処理しようとしてきました。そして私達は、全てを同時に改善しようとしてきました・・・しかし、その挑戦は、何度も何度も繰り返すだけになってしまったと思います。私達は、この小さな、小規模な会社で、何か信じられないほど複雑なものに取り組んでしまい、異なった断片の全てを制限し、連続させ、順序だて、優先順位をつける方法を見つけ出すことが、大きな問題となってしまったのです。率直にいえば、私達はベストを尽くしましたが-そんなに上手くはいきませんでした。私が思うに、十分には…」
レイオフはセカンドライフの内部経済の繁栄を維持する為に重要だった:
「私達は-会社として-利益を考えない急成長をして、この世界とビジネス、そしてここで働くことでお金を得ている何千人の人々(例えば、SLデベロッパー)の生活にリスクを負わせるようなことは絶対しません。会社のリストラクションとレイオフの実施という難しいプロセスを踏むことで、私達は以前のようにしっかりとします。とても堅固な収益レベルになります。」
Linden Labは、既存の献身的なユーザーに向けて、よりよい奉仕をすることが必要だ:
「私達は、ここにいる人々、このシステムのユーザーである私達自身に焦点をあてる必要があります。セカンドライフの基本となる機能と、キャパビリティーを確実に良くする必要があります…このようなミーティングに何人が同時に参加できるか、どうやって服を着たり、インベントリを管理するか、インワールドでの基本的なオブジェクトの作り方や、ボイスをどう使うか、パーセルメディアをどう使うか、ライブミュージックはどうかなど、どんなことについて話そうとーこれら全ての基本的な機能は、それを使えたときには素晴らしい体験が出来ます。しかし、まだ全てが簡単に使えるわけではありません…会社として前に進むと、そういうことを忘れやすいのです。
Linden Labは企業や教育といった「末梢的」なマーケットに資産を使いすぎている:
「私達は、色々なタイプの人達に(セカンドライフを始める前に立ちはだかる)堀と壁を越えさせる方法を探してきました。インターナショナルな住人や、コミュニティーウェルカムエリア、企業や教育ユーザーなど、どれをとってもです。-私達は、どんな人にもすばやく壁を乗り越えさせてセカンドライフの世界へ入れるように、例えれば小さくて薄い橋を作ってきました。そしてもちろん、あなたなら私達がどうして、それをしなければならなかったか分かるでしょう。多くの人が来てくれれば素晴らしい体験になるからです。しかし、私達がしなければならないのは…むしろ、人々をここに連れてくる為に行っている、沢山の末梢的な、非常に使い道が限定されている事を止められるか問うことだと思います。-そして、その代わりに一歩下がって、私達皆が直面している基本的な問題を見て、修正することです。堀を埋めるのです。」
セカンドライフはフェイスブックのようになっていくのか?
「SLとフェイスブックは、とても違います。でも、フェイスブックが簡単なのと同じように、SLを一つの体験として、もっと簡単にする必要があると思っています。」
Image credit: Changing Worlds Building Dreams, which also has a good summary of key Rosedale takeaways.
2007年4月より、SLウロウロユーザー。オーストラリア在住。音楽イベントによく出没します。悩みの種は微妙な時差でイべント中に眠くなること。
日本のSLで起きている面白いこと、ニューワールドノートに紹介したいことがあったら教えてください。
「りすが行くわよ」http://ameblo.jp/sannyy/
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