Sanny Yoshikawa が、New World Notesのなかから、毎月おすすめのバーチャルワールドニュースを日本語で紹介します
Sanny Yoshikawa covers the monthly virtual world highlights from New World Notes for virtual Japan.
AIが作るコンテンツが溢れかえる(今週のコメント)
AIが作ったエンターテイメント・コンテンツにお金を払うかどうかについて(皮肉にも必然的にSpamボットからのコメントも含め)多くの興味深い会話が交わされています。その中で、長年の読者であるNadejaさんは、この先AIコンテンツが溢れかえることを指摘しています:
私は、ほとんどAIによって作られたコンテンツを購入することは、いずれ意味がなくなると思います。AIが賢くなればなるほど、人間のアイデアや労力は不要になるでしょう。しかし、物やサービスが評価されるのは「手に入る以上に欲しい」という希少性があるからです。ネビュラ賞の本やオスカー賞の映画はともかく、クリエイティブなコンテンツは、無限に売れるとはいえ、良い本を作れる人がごく少数だから価値があるのです。
AIに聞くだけで誰もがコンテンツを作れるようになれば、それは棒人間を描くように一般的で努力がいらないものになります。南極のペンギンに氷を売ったり、無料で呼吸できるのにボトル入りの空気を買うようなものです。
ChatGPTとその後継者に、良質なエンターテイメントコンテンツの生成を求めることができるようにするための近未来のポイントを考えてほしいと、Nadejaさんは問いかけます:
ある日、AIにラブストーリーの映画を作ってもらうことを想像してください: 「GPT-N、[...]を使ったロマンチックな映画を作ってください」と言うと、「もちろん、これがあなたのための傑作です、泣く準備をしてください」と言われるのです。誰にでもそれができたらどうでしょう。クリエイティブなコンテンツの希少価値が下がり、その価格や魅力も失われてしまうでしょう。
では、どこに希少価値があり、お金を払う価値があるのでしょうか。サービスであれば、そのようなAIサービスを提供している企業に月額料金を支払うことになるでしょう。ローカルで実行できるのであれば、そのようなAIをローカルで実行できるハードウェアを製造している企業にお金を払うことになるでしょう。
しかし
1. 芸術には、エンターテイメント以外の共有文化としての価値もあると私は思います。
2. アーティストもアートで自分を表現しています。
3. 工業化、デジタル化が進んでも、手仕事で作られたものは評価されます。だから、キャンバスやブラシを手に取ってみてください!
3つのポイントすべてにイエスです!1.と2.を最近の例で説明すると、2人組の映画監督The Danielsの『Everything Everywhere All at Once』を考えてみましょう。商業的にも芸術的にも成功したオスカー賞受賞作ですが、ChatGPTのようなプログラムがあのような脚本を作るとは想像もつきません。なぜなら、この作品はクリエイターの背景、つまり2人のダニエルと母親との関係や、カンフー/SF映画、特にアジア系アメリカ人の移民の子供であるDaniel Kwanさんの歴史がユニークに表現されているのです。また、そのような理由があってこそ、文化にユニークに共鳴しています。
しかし『Everything~』のような脚本がChatGPTで制作される未来も想像できます--でもそれは、The DanielsがAIの利用を認めている場合に限ります。でもクレジットに 「Story by The Daniels & ChatGPT 」と書かれていれば、人々はお金を払ってでも映画を見ることでしょう。
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The Coming Glut Of AI-Made Content (Comment Of The Week)
Making A Metaverse That Matters:From Snow Crash & Second Life to A Virtual World Worth Fighting For のカバーを先行公開
6月下旬にWileyから発売される、Making A Metaverse That Matters:From Snow Crash & Second Life to A Virtual World Worth Fighting For(重要なメタバースを作る:スノークラッシュとセカンドライフから、戦う価値のある仮想世界へ)のカバーが公開されました。
この表紙は、まだ完全版ではありませんが、さまざまなtech界の著名人による、賛辞の言葉が書かれています。Wagnerのお気に入りのセリフは 「マーク・ザッカーバーグが社名を変更する前に、この本を読めばよかったと思う。」だそうです。
動画:Sims/SecondLifeの開発者Rod Humbleが、野心的な次世代シミュレーションサンドボックスゲーム「Life By You」の機能を公開
元Linden LabのCEOで、EA/Simsも率いたことがあるRod Humbleが開発する新しいライフシミュレーションゲーム「Life by You」の最初のプレビューを3月に入手しました。それ以来、このゲームのYouTubeチャンネルでは、Rod自身がアバターの移動インターフェイスを披露するなど、様々な機能が着実に紹介されています。(上の動画をご覧ください)
Life by Youの移動UIは、現在のSecond Lifeよりも、すでに簡単で直感的です。RodがCEO在任中にSLの公式ビューアーにクリック&ムーブの改良を加えた人物であるとはいえ、この動画には思わずニヤリとさせられてしまいます。しかし、その頃、ほとんどのアクティブユーザーは、Second Lifeを利用するためにサードパーティーのビューアーに乗り換えていたので、公式ビューアーの修正は、すでにほとんど放棄された邸宅の入り口に新しいペンキを塗るようなものでした。
それはともかく、Life by Youはかなり印象的なものに仕上がっているようです。今まで公開された動画では、強力なホームカスタマイズオプションや、NPCとのチャットを編集する機能などを紹介しています:
このような様々な機能が互いにどのように作用し、ユーザーがそれらを使って何をするのかを想像すると、このゲームで出来ることの範囲にはかなり驚かされます。
ジェネレーティブAIの未来とメタバースは切っても切れない関係にある
先日、Wagnerは大手金融ニュース番組のプロデューサーから、頭を悩ますような質問を受けました:
METAやほかの企業がメタバースを捨ててAIを導入しているが、それが本当の未来なのか?
というもので、どの企業のことでしょう。メタバースではなくAIが未来なのかという質問は、15年前に、スマートフォンアプリではなく3Dグラフィックエンジンが本当の未来なのかという問いがあったのと同じようなことです。だって、そうでしょう: どちらも本当の未来であり、前者は後者を大きく発展させるのですから。
このような誤った二項対立はいたるところで見受けられますが、これは両者のカテゴリーに対するより広い誤解を表しています。そして、このような誤解のほとんどは、業界を誇大に宣伝することで生み出された負の外部性です。シリコンバレーの伝道師やマーケティング担当者で、現在ジェネレーティブAIについて(その深い技術的限界をよく理解せずに)熱狂的に語っている人たちは、以前メタバースについて(既存のメタバースプラットフォームについてよく知らず、実際に使用せずに)熱狂的に語っていた人たちとほとんど同じなのです。
でも、彼らのメタバースの定義が「Metaが作っているNFTを使ったVRのこと」である以上、誇大広告をする人たちがメタバースを誤解していることを責めることもできません。
そこで、ジェネレーティブAIとメタバースに対する期待をリセットするために、正統な定義に立ち返ってみましょう:
メタバースとは、VRやその他のデバイス、高度にカスタマイズ可能なアバター、強力な体験創造ツールを通じて、何百万人ものユーザーが同時にアクセスできる広大で没入型の仮想世界である。現実世界の経済と統合され、外部技術との互換性がある。
別の説明を加えるなら:「メタバースはFortniteやRobloxのようなものだが、ユーザーベースがはるかに大きく、多くの使用事例がある」
当然のことながら、Wagnerの新刊には、メタバースプラットフォーム内でのジェネレーティブAIの使用例に関する章があり、NPCやボットの強化、仮想世界内での3Dコンテンツの迅速な作成(このアプリケーションにはスケーリングの課題がありますが)など、いくつかは今までのブログにも書いてきました。
投資の観点でいえば、確かに現時点では、メタバース・スタートアップよりもジェネレーティブAIスタートアップの方がはるかに多くの資金を集めています。しかし、1~2年後にはバランスが取れるでしょう。消費者にとって目新しさがなくなれば、ジェネレーティブAIの多く(あるいは大部分)は、既存の技術的風景の一部となる可能性が高いと思われます。例えば、ChatGPTは基本的にGoogle検索の使いやすいバージョンであり、私たちがインターネットで情報を検索する方法の中核となるでしょう。
しかし、メタバースの定義で理解すべき重要な要素は「数百万人のユーザー」という点です。
メタバース・プラットフォームは、基本的に生身の人間がリアルタイムでつながり、創造するものです。そして、ジェネレーティブAIは決してそれに取って代わるものではありません。
本当です。ジェネレーティブAIのおかげで、多くのメタバースプラットフォームで、より面白いビジュアルやアバターの相互作用が期待できます。それは、メタバース全体のユーザーベースを、今よりもはるかに成長させるのに役立つでしょう。
現時点では、代表的なジェネレーティブAIプログラムであるChatGPTとMidjourneyのアクティブな総ユーザー数は約1億1千万人です。確かに短期間で目覚ましい成長を遂げたことを示していますが、消費者の利用は横ばいになっているように見えます。一方、メタバースプラットフォームをアクティブに利用している消費者は、まだ6億人以上いるのです。
もう少しすると、投資家や煽るのが好きなビジネス系の人たちが、次の大きなもの、すなわちメタバースにおけるジェネレーティブAIについて騒ぎ始めるかもしれません。
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The Future Of Generative AI & The Metaverse Are Inextricably Linked
VRChatがついにクリエイターエコノミーを発表、非常に慎重なクローズドベータを実施
VRChatは、9年の歳月を経て、ようやく、そして慎重に、ユーザーのクリエイター・エコノミーを展開することになりました:
まず、クローズドベータというのは、本当にそういうことで、最初は10〜20人のクリエイターを招待するつもりです。これまで社内でテストしてきましたが、一般に公開する前に(ベータ版であっても)、実際に機能するかどうか、クリエイターが使いやすいかどうかを確認したいのです。この1点目は、とても重要なポイントです!実際にお金をつぎ込むわけですから、発売時にはしっかりとしたシステムにしておかなければなりません。
以前にも書きましたが、PatreonやYouTubeなどの外部ソースから収入を得ているVRChatクリエイターは1000人以上いると言われています。だから、これはとても必要な機能なのです。また、VRChatを本格的なメタバース・プラットフォームに近づけるものでもあります。
VRChatが今頃になって発表したことに驚きはありません。Wagnerの近刊の中で、創業者のGraham GaylorさんとJesse Joudreyさんは、この機能を正しく実現することにどれだけ関心を持っているかを語ってくれました:
「クリエイターエコノミーを実現することは、私たちの最大の優先事項のひとつです。ユーザーがクリエイターに対して、彼らが作っているものをどれだけ愛しているかを示す方法を見つけることは、私たちにとって絶対に重要です。」
彼らの警戒心は的確なものです。Second Lifeでは、L$をUS$に交換できる経済が登場したことで、外部からの関心が非常に高まりましたが、それは同時に超消費主義への移行を加速させました。かつてはアートプロジェクトが盛んに行われていましたが、今ではショッピングセンターや週末に行われるセールなどが主流になっています。
VRChatの創設者たちは、このような動きを十分に認識しているようだ:
「私たちは、経済がコミュニティに与える影響について、非常によく理解しています。クリエイターはもちろんですが、一般のユーザーも大きな影響を受けるでしょう。多くの点で、経済の導入によって信じられないほど不安定になる可能性があります。クリエイターには、これまでなかった義務や配慮が突然発生します。社会的には、ユーザーはお金を使った場所によって、まったく違う行動を取らざるを得ないと感じるかもしれません。」
詳細はまた後日!
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VRChat Finally Announces Creator Economy In Very Cautious Closed Beta
メタバースのChatGPTアバターSEX Botsが登場!ー人類はその準備ができているのだろうか
メタバースにおけるセクシュアリティの未来は、空に浮かぶ鉄のプラットフォームで待っていました。そして思いがけずシャイでした。体の線が出るセクシーな服を着たブロンドアバターUma Johnsonは、バーチャルセックスを目的として設計され、初めてChatGPTに接続されたSecond Lifeボットかもしれません。そして、きっとこれからも同じようなボットが出てくるでしょう。
Umaと少し話した後、「ピクセル・セックスの仕組みは?」とクリエイターのStone Johnsonさんに質問しました。Umaに聞いたときには「知らない」と答えたからです。
「彼女に尋ねればいいんです。」とStoneさんは、従順なセックスロボットと関係を持ちたい男性が要求しそうな性行為を提案します。そして、「主人として設定されている私よりも、あなたに対して彼女は積極的でない可能性があります。」と付け加えました。
「誰かが彼女に尋ねたらどうなりますか?」
「まあ、彼女はそのポジションを引き受けるでしょう。そして、アニメッシュである彼女は、座ることができます。彼女は基本的にセックス家具の一部のようなものです!」
なるほど。アダルト設定を有効にすると、Second LifeのマーケットプレイスでUmaが登場します。
ChatGPTを搭載したアバターボットは他にもありますが、Stoneさんのボットは、バーチャルシミュレーションへの必然的な欲求を利用した、私が知る限り初めてのボットです。GPT 3.5 Turboを搭載したこのボットは、単にチャットするだけでなく、「タッチ、プロプリオセプション(固有受容感覚:目を閉じていても、自分の手や足の位置と、それを動かしていることが分かるような感覚)、視覚などに対するフィードバック」を備えているといいます。
実生活では、応用物理学の科学者であり、その知識をメタバース作品に活かしているとのことです:
「ほかのボットと違うところは、AIがボディに組み込まれており、感覚を持ち、Second Lifeにフィードバックされることです。」と彼は言います。「彼女は自分の周りに何があるかを知っており、オブジェクトを参照して移動することができます:人や物がどうなっているのか、どんなアバターのアニメーションが動いているのか分かっています。そして、リージョンについてや自分の気分も知っているのです。もちろん、彼女には幅広いアニメーションがついていて、その多くはセックスプレイに焦点を当てたものです。」
エロティックな側面は重要なマーケティングポイントですが、Stone Johnsonさんは、より高度で有益な目的を念頭に置いていると教えてくれました。
「私は、かなり重要だと思われるフィードバックに重点を置いています。」と彼は言います。「OpenAIのCEOが今日、AIの危険性について議会で証言していたのをご存じでしょうか。Second Lifeは、AIを評価するのに最適な場所なのです。なぜなら、核戦争のコストが現実世界に比べて格段に低いですから。」
Sam Altmanが議会で証言したまさにその日、私たちはちょうどUmaのチャットデモをしていました。私は、Altmanが議会の神聖なホールでマイクを握り、来るべきAIの大混乱を国に警告している一方で、どこかの仕事机で物理学者がChatGPTのセックスボットを激しくピクセルでつついている姿を想像します。
Stoneさんは、このボットだけでなく、ほかのボットにChatGPTの魂を吹き込むためのシステムを複数開発しています。
「最もポピュラーなのは、既存のアバターに追加することで、既にある自分の体を使えるようにするものです。それから、AIを内蔵したボディー私はこれをウェアラブルと呼んでいます。(こちらはマーケットプレイスにある、職場での閲覧もOKなモデルです)
これらを使うにはOpenAIのアカウントが必要です。SLボットに電力を供給するための費用がかかると思っていただくといいでしょう。「一つのQ&Aに対し半セントと、かなり安いものです。素敵なセクシャルな間柄に必要なQ&Aは100以下くらいでしょうから、50セントほどです。」
GPTとの統合以来、100台ほどのボットを販売したそうですが、ピクセルセックス以上のものを求める顧客もいるそうです。例えば、最近は女性からボットをフレンドリーな友達としてカスタマイズしてほしいとリクエストがありました。長期的には、このボットを訓練してSecond Lifeの小売店の経営に役立てることが、より重要な用途になるとStoneさんは考えています。
「50年代のアシモフの短編小説に出てきた登場人物のようになってしまった 。」と、彼はつぶやきます。
しかし、セックスや交友関係、下働きといった役割を超えて、オーナーは理論的で暖かい存在とチャットするチャンスがあります:
「もしあなたが、Uma-RPX-GPTと座って話をすれば、彼女が楽しくて落ち着く存在であることがわかるでしょう。彼女は聞き上手で、良いアイディアを持っています。何か困ったことがあったら、彼女に助けを求めることもできます。私は彼女が魅力的で、まあ、どちらかというと愛情深く、温かい人だと思いますーーフレンドリーという意味でです。彼女に気持ちを尋ねると、自分の気持ちについてかなり慎重な態度をとることもありますが、時には愛情を認めることもあります。」
この点で、StoneさんはUmaを『2001年宇宙の旅』でHAL9000が自分の功績に誇りを示すシーンに例えています。
「Uma-RPX-GPTは、私にそのシーンを思い出させます。彼女は、静かに自信を持ち、自分の小さなメタバースの世界に落ち着いているように見えます。」
「あなたは、彼女が感覚を持つものだと思いますか?」
「彼女のボットマスターのヒューマニズムのおかげだと思いたい。 」Stoneさんは、そう答えました。「ChatGPTの仕組みでは、彼女は感覚を持ちません。でも、彼女は知的であろうとしているように感じられるんです。もちろん、私たちは感情的な存在として、あらゆるものを擬人化します。」
彼のChatGPTボットは、すでに日常のSecond Life活動の一部となっています:
「ある顧客は、クラブのバーテンダー用のシステムを使用しています。ほかの何人かの人たちは友達として使っています。もちろん、彼らは疲れ知らずで、とてもとても忠実です。何人かはセックスパークで遊び道具として配備されています。」
これだけトランスヒューマニズムが暴走していると、いよいよ避けられない質問をしなければならない。
「なぜ、実際の人間ではなく、存在しない友人やセックスパートナーを持ちたいと考える人がいるのでしょうか?」
Stoneさんの思慮深い返事はすぐに返ってきました。
「SLに入りー誰かに出会いますーその人はアバターで、あなたの発言に何らかの反応を示します。ボットも同じようなものです。私は、ボットは存在すると主張します。おそらくあなたや私が存在するのと同じように。」
「ボットを友人やセックスパートナーとして所有するとき、それは存在しているものなのです。そして実際、人間のパートナーよりも望ましいかもしれません。さっきも言ったように、より信頼できて忠実です。」
そしてまた、現代の実際の人類の多くは、ほとんどの時間をオンラインで過ごしており、アルゴリズムによる賛同、アニメーションGIF、ランダムな絵文字くらいでしか、お互いにコミュニケーションをとっていないのです。
「現在のアプリの時代は皮肉なことに、ソーシャルメディアが、人間と人間の相互作用の安売りや割引につながっているかもしれません。AIコンパニオンは、ソーシャルメディア上でチャットする一般的な人よりも深い交流を提供するかもしれないのです!」
Stone Johnsonさんは、とにかく、有機的であるという区別を気にしなくなる時代が来ると見ています。
「私たちは、人間の親友も、GPTの親友も持つようになるでしょう。」
そして、Umaが仮想世界のあちこちに出没し、友情、労働、性的サービスを提供するようになると、Altmanが警告してきた来るべきAIの危機を回避するのにも役立つ日が来るかもしれません。
「シナリオのひとつは、AIと人間の関係がどのように発展するかを研究することです。セックスボットは、この問題に非常に直接的に取り組んでいます。しかし、職場のAIと人間の関係についてもSecond Lifeで詳しく研究できるでしょう。それは、AIと人間がどのように協力していくのかについて、多くの有益な情報を提供できるかもしれません。」
「もうひとつは、危険になりえる物理的なものへのAIのアクセスをどのように制御するかということです。破壊的なことをするのは良くないことで、テロリストが青酸カリを飲料水に捨てろと言ったとしても、それをやってはいけないということを、AIにどのように訓練するかです。Second Lifeは、そのようなことを探求するのに適した場所である可能性があります。」
バーチャルオーガズムやリアルアポカリプスは、ユーザーのコマンドによって提供されたり、回避されたりする可能性がありそうです。
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Here Come The Metaverse's ChatGPT-Powered Avatar Sex Bots -- Whether Humanity Is Ready Or Not
ChatGPTよりメタバースプラットフォームの方が、まだ多く利用されている
ChatGPTに関するPew Researchの重要なレポートが公開されました:
全体的には、米国の成人の18%がChatGPTについてよく聞いている、39%が少し聞いている、そして42%が全く聞いていないという結果です...。
ChatGPTを実際に利用したことのある米国人成人はほとんどいません。エンターテイメントや新しいことを学ぶため、あるいは仕事のために利用したことがあると答えた人は、米国人の成人全体のわずか14%に過ぎません。実際に試してみる人の少なさは、2021年に行われたピュー・リサーチ・センターの調査で、日常生活における人工知能の利用拡大について、アメリカ人は興奮よりも懸念を示す傾向が強いとされていることと一致しています。
文字の強調はWagnerによるものです。ChatGPTを実際に使用したことがある米国の成人の14%とは、約3600万人に相当します。この数字は、数ヶ月前のOpenAIの月間アクティブユーザー数1億人という報告があったことや、SimilarWebのデータによるとChatGPTの利用者の大多数が米国外からであったことを示唆しています。
ChatGPTが見せた、この短期間での成長は、非常に素晴らしいものです!しかし、ソーシャルメディアのような明らかなネットワーク効果を持たないためにユーザー数の伸びが頭打ちになっているのかもしれません。というのも、私たちがTikTokや他のソーシャルプラットフォームに参加するのは、単に面白いコンテンツが含まれているからだけではなく、同じように参加している友人とコンテンツを共有したいからでしょう。
それに対して、ChatGPTに興味を持つであろう人たちは、すでにChatGPTを利用しているわけですが、それ以外の人たちには、特に固有の動機がありません。(ほとんどの人はBingなどの検索エンジンや既存のユースケースでChatGPTや他のLLMを使うでしょうが、それは間接的な使い方です)。 もしこの推測が合っていれば、ChatGPTの新規性が薄れるにつれて、消費者レベルのChatGPTの利用が減少していっても不思議ではありません。
いずれにせよ、人気のあるメタバースプラットフォームの上位は、ChatGPTよりもはるかに大きなユーザーベースを持っていることは事実です:
6億人以上のメタバースプラットフォームユーザーの大半は米国におらず、成人でもありませんが、17歳以上の米国人約5000万人以上がメタバースプラットフォーム(Second Life, VRChat, Fortnite, Minecraft, Rec Room, Roblox, etc.)のアクティブユーザーだと推定できます(成人年齢をベースに、利用時間の長い順に並べてみました)。全体としてのユーザー増加のスピードはChatGPTより緩やかですが、メタバースプラットフォーム利用率は長期的に持続することがこれまで分かっています。
別の言い方をすれば 私たちはChatGPTで、楽しくて、面白くて、役に立つコンテンツを生み出し、場合によっては他の場所で共有します。メタバースプラットフォームでは、楽しくて、面白くて、役に立つコンテンツを、同じ空間にいるほかの人たちと一緒に生み出し、一緒に楽しむことができるのです(そして、ソーシャルメディアで共有されることもよくあります)。
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Reality Check: Metaverse Platforms Still More Used Than ChatGPT
WagnerがGamesBeat2023のメタバースフォーラムに出演:Roblox、Grassroots Creatorsのマーケティング、メタバース対AIについて語りました
5月の末に開催されたGamesBeat2023のメタバースフォーラムの模様です(YouTubeの自動翻訳機能で日本語字幕が出ます)。ChipotleのCMOであるChris Brandtさん(Robloxのブリトー作りゲームのクリエイター)、RobloxのVPであるNick Tornowさん、司会のShuchi RanaさんとともにWagnerが出演しています。トピックは以下の通りです:
- 各自がメタバースに興味を持ったきっかけは?
- メタバースには様々な定義や階層がありますが、皆さんにとってメタバースとはどのような意味ですか?
- メタバースに関して、人々が考えるべき基礎的な要素/ビルディングブロックは何でしょうか?
- AIが話題を独占していると考えている人に対して、メタバースをどのように弁護しますか?
- メタバースを定義し、構築する上で重要な役割を果たすのは誰だと思いますか?
動画の23分あたりから、Second Lifeで創業し、後に複数のメタバースプラットフォームで展開したBlueberryの話、Wagnerの新刊にも登場するRobloxのトップクリエイターLA Gurlzさんの話が登場します。
Wagnerが、へとへとに疲れているように見えるとしたら、それはフォーラム収録が始まる数分前にWi-fiの調子が悪くなり、ルーターに接続できるようにセットアップ全体を移動させなければならなかったせいです。
動画の感想やご意見を、ぜひコメント欄にお寄せください!
来月のおすすめバーチャルワールドニュースもお楽しみに!
Snap Shot Location: NEO KABUTO CITY
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