Sanny Yoshikawa が、New World Notesのなかから、毎月おすすめのバーチャルワールドニュースを日本語で紹介します
Sanny Yoshikawa covers the monthly virtual world highlights from New World Notes for virtual Japan.
★New World Notesでは、広告主になってくださる、カスタマーベースを拡大したい日本のブランドを募集しています。メタバース関連のブランドであれば、Second life、VRC、Clusterなど、プラットフォームは問いません。興味のある方は、お気軽にお問い合わせください!★
新エッセイ: VentureBeatに「 メタバース 」の失敗を語る
What went wrong with ‘the Metaverse’? An insider’s postmortemという記事は、WagnerがVentureBeatに寄稿したゲストエッセイです。その一部を紹介します。
Facebookが社名をMetaに変えてから2年が経とうとしている。「メタバース」というSFのコンセプトが、突如として次に起こるテクノロジーの必然的な飛躍であるかのように思われ、短期間ではあったが熱狂的な盛り上がりを見せた。しかし、技術に携わるほとんどの人々にとって、この言葉はそれ以来輝きを失い、「人工知能」という説明がついているあらゆる製品に取って代わられているように見える。メタバースが一般に知られるようになった本当の経緯は、単にバズワードの短いライフサイクルというだけでなく、もっと複雑で興味深いものだ。そして想像力と理解の集団的な失敗を反映している。
Wagnerは、彼が考えるジェンダー・バイアスが、業界、特にMetaに何百億ドルもの損失を与えていると言います:
何よりも痛ましいのは、ザッカーバーグと彼のCTOであるアンドリュー・ボスワース(Andrew Bosworth )が、Qusetのヘッドセットが中心となるメタバース構想を推進したことだ。そのためには、2014年に同社がOculusを買収した際に、Microsoftの上級研究員ダナ・ボイド(danah boyd)が提起した、女性がVRを使用すると吐き気を催す傾向が高いという説得力のある証拠を見過ごす必要があった。
『Making a Metaverse That Matters』を執筆中の2022年末に連絡を取ったところ、ダナはOculusやMetaの誰も、彼女が提起した研究上の疑問についてフォローしてくれなかったと話した。何年もの間、私は何人かのMetaの(元または現役の)上級スタッフにこのことについて尋ねてきたが、適切な返事をもらうことはできていない。当然のことながら、Meta社のVRヘッドセット「Quest 2 」の推定インストールベースは約2000万台に過ぎず、主要ゲーム機の顧客数よりもかなり少ない。人口の半分が吐き気をもよおすような製品は、大衆市場向けとは言い難く、ましてやメタバース構築のための信頼できる基盤にはなり得ない。
このエッセイは『Making a Metaverse That Matters』からかなり引用されていますが、筆者のWagnerは、より広いテクノロジー業界にいる人たちがメタバースの基本的な要点を理解し、コンセプトがいかに激しく誤解されてきたか理解してくれることを望んでいます。
New Essay: I Tell VentureBeat What Went Wrong With "The Metaverse"
Epic、『Fortnite』にLEGO、レーシングゲーム、ロックバンド型音楽ゲームを追加し、オールインワンのメタバース体験としてプラットフォームを拡張
Epicは、Fortniteで作られたユーザーメイドの島のプロモーションを支援するとともに、LEGOゲームの拡張、(Rocket Leagueのクリエイターによる)Rocket Racing、そして同フランチャイズのクリエイターによるロックバンドタイプのマルチプレイヤーゲームモードFortnite Festivalを、Fortniteのコア体験に追加しました。(上の動画をご覧ください)。
長年のゲーム業界レポーターであるStephen Totiloは、自身のニュースレター「Axios」で、フォートナイトが先月1億人のアクティブプレイヤーを獲得したことを紹介している。StephenはWagnerに、Fortniteをメタバースへと進化させようとするEpicの試みに、これがどのように合致するのかを説明する機会を与えてくれました:
「ゴールは、さまざまなジャンルの世界最高のチームにFortnite内でゲームを開発してもらうことです。」とEpicのFortniteエコシステム責任者であるSaxs Persson氏は言う。
プレイヤーの創造性を刺激するような新しいゲームの導入が鍵になると「Making a Metaverse That Matters」の著者であるWagner James AuはAxiosに語っています。「ゲームの導入は、コアな戦闘モードであるバトルロイヤルを超えてユーザーベースを後押しします。そして、プラットフォームの強力な作成ツールを通じて、より多様な経験を構築するためにユーザーコミュニティを奨励するのに役立つはずです。言い換えれば、Fortniteをティム・スウィーニーが何十年も夢見てきた本格的なメタバースへと進化させるのです。」
Fortniteコミュニティのクリエイターたちと話していて感じるのは、既存のオーディエンスは圧倒的にバトルロイヤルタイプのゲームを期待しており、そのため彼らはそのジャンルに合う島を作ることに囚われてしまっているということです。EpicがコアエクスペリエンスをLEGO、レース、マルチプレイヤーミュージックに拡大することで、コミュニティのエコシステムも拡大することでしょう。
続きを読むには Axios Gaming を購読してください。
Android版VRChatが無料プレイに--VOIP/テキストチャットに対応、ダウンロード数すでに5万!
Android版VRChatがGoogle Playで無料公開されました。
もしAndroidをお持ちでしたら、ぜひこのアプリを試してみてください。
このアプリはクローズド・アルファ版で、VRChat+の有料会員のみが利用できるにもかかわらず、すでに50,000回以上ダウンロードされています。(いまVRChat+の有料会員が5万人以上いるということは、iPhoneを持っているVRChat+会員を含めると、少なくともその倍はいると考えられます。)
AndroidアプリはVOIPとテキストチャットをサポートします。没入感や探索、コンテンツ作成にはPCやVRの方が適しているので、モバイルの主な用途はチャットになると思われます。
VRChatのスタッフも、Androidアプリは主にソーシャル・インタラクションのためのものだとWagnerに話しました:
「現在、VRChatを使っている人のほとんどは、(VRC+が必要なため)熱心なVRCユーザーです。彼らは、PCの前にいないときに友人と連絡を取り合ったり、コンテンツをテストしたり、基本的に友人がいつ近くにいるかを簡単に把握するために使っています。と、まぁそういうことです。」
しかし、誰でもアプリを使えるようになった今、利用パターンが変わり始めるかもしれません。モバイルアプリを使ってインワールドでチャットすることが一番人気になったとしても驚きはないでしょう。特に、VRChatにはログインしたまま実生活で寝ることを楽しんでいる大規模なコミュニティもあるのですから。
VRChat For Android Now Free-To-Play -- Supports VOIP/Text Chat, 50K Copies Already Downloaded!
Epic対Googleの裁定は、メタバースがよりAndroid中心になるのに役立つはずだ
上記: Epic vs. Google 判決より [.pdf はこちら]
EpicがGoogleに勝訴したことの影響を、すぐに直接感じることはできませんが、何らかの逆転がない限り、メタバースは今後数年のうちに、よりAndroid中心になっていくでしょう。AppleとGoogleによるモバイルアプリストアの支配と戦うことをメタバースの将来の鍵としたEpicの Tim Sweeney氏の思いどおりになればですが。2024年の初めにははっきりしそうです:
Epicが何を勝ち取ったのかはまだわからない。James Donato判事次第で、適切な救済措置がどうなるかが決まるだろう。Epicは決して金銭的な損害賠償を求めて訴えたわけではなく、すべてのアプリ開発者がAndroidに独自のアプリストアと独自の課金システムを導入する完全な自由があることをGoogleに伝えるよう裁判所に求めている。両当事者は1月第2週にDonato判事と会談し、救済措置の可能性について話し合う予定だ。
FortniteやRobloxを始めとする主要なメタバース・プラットフォームはすべて、Android向けのモバイルアプリを提供しており、中堅のZepeto、Rec Room、VRChat(先日Androidアプリのオープンベータを開始したばかり)も高い人気を誇っています。OGインフルエンサーのSecond Lifeは今年、独自のモバイルアプリ(iOSとAndroidの両方)をローンチする見込みです。
これまで、大きな障壁となっていたのは、GoogleとAppleがそのプラットフォームでモバイル購入をした場合、30%の手数料を取ることでした。実際これは、Robloxのような企業が、そのプラットフォームで得た収益のごく一部しかコミュニティ・クリエイターに渡さない、直接的な言い訳/理由付けとなっています。しかし、Donato判事の救済策によっては、この状況は大きく変わるかもしれません。
いずれにせよ、Epicは同じような訴訟でAppleとApp Storeに敗訴したため、Appleは依然として独自の条件を設定することができます。そのため、Androidはメタバース・プラットフォームの第一の選択肢になりつつあります。
Epic Vs. Google Ruling Should Help Make The Metaverse Much More Android-Centric
動画: バーチャルワールドミュージアムで複数の世界をシームレスにジャンプ
バーチャルワールド・ミュージアムThe Virtual Worlds Museum(このブログのメディアスポンサー)のXR棟の紹介動画をご覧ください! ひいき目もあるかもしれませんが、チームのリーダーであるJulian Reyesが、ローディング画面やログインページなしで、1つの仮想世界から別の仮想世界へシームレスにジャンプしている様子はとてもクールです。
これは、Julian がバーチャルワールド・ミュージアムのこのエリアの制作に使用しているXRプラットフォーム、Arrival Spaceで可能になっています。Arrival Spaceは、過去から現在までのバーチャルワールド/メタバースエコシステム全体の没入型ウィキペディアサイトのようなものを目指しているのです。
詳細はVirtualWorlds.Museumをご覧ください。また、このプロジェクトのクラウドファンディングへの寄付もご検討ください。
ちなみに、動画の6分間のツアーで訪れるバーチャルワールドは以下の通りです:
Arrival.Space (世界のホーム)
現在、XRの分野だけでも非常に多くの仮想世界プラットフォームが存在しています。私たちには間違いなく、それらすべてを追跡するためのインターネット上の単一のリソースが必要でしょう。
動画: WagnerがYahooファイナンスで「Fortnite 」と「Roblox」が牽引する2024年のメタバース・カムバックについて語る
登場シーンは1:35:20あたりから!
Wagnerが早朝6時15分に起きてYahoo Financeの放送に出演し、メタバースが2014年にカムバックしようとしていることについて話をしました。このトピックは必然的にジェネレーティブAIを中心に組み立てられましたが、登場シーンで説明しようとしたように、ジェネレーティブAIがどの程度スケールするかはまだ明らかではありません。
Yahoo Financeの記事、ビデオ、トランスクリプトはこちら。
メタバースにおけるジェネレーティブAIに関するNew World Notsの投稿を上の動画の補足的に紹介します:
- AIはおそらく3D世界のクリエイティブを破壊しないとベテランゲームアーティストが主張
- NVIDIAのAI搭載NPCはゲームを楽しくするか? Star Wars Old Republicのデザイナーは懸念している
- 人工知能はメタバースプラットフォームをどう変えるか -- メタバースで生計を立てるクリエイターへの挑戦も
また、メタバースプラットフォームRec RoomがVision ProでAppleとパートナーになることの重要性についても語りました。さらに、番組の準備のためにYahoo Financeのプロデューサーに送ったQ&Aメモも紹介しましょう:
メタバースはどうなっているのか?メタバースはカムバックするのか?
メタバースは決してなくなったわけではありません。ただ、市場やメディアがMetaに集中しすぎただけです。Metaは決してこのスペースの主役ではありませんでした。2024年には、メタバース開発を実際にリードしている企業、特に現在3億人以上の月間アクティブユーザーを抱えるRobloxや、EpicのFortniteに市場の注目が集まるでしょう。
また、EpicのGoogleに対する勝訴が、2024年のメタバース・プラットフォームのモバイル版へのさらなる拡大を促しそうです。巨大フランチャイズ「Grand Theft Auto」の開発者による「Everywhere」を含むいくつかの新しいメタバース・プラットフォームのローンチが予定されています。メタバース・プラットフォームの総市場は、控えめに見ても現在6億人で、来年には10億人に近づくでしょう。大手ハイテク/"Magnificent 7” 銘柄の見通し。彼らが再び覇権を握ることを期待できるだろうか?
NVidiaとAmazonの勢いは間違いなく止まりません;Metaにとっても良い年になるはずですが、それは、メタバースを提供することによるものでなく、X/Twitterが崩壊していることが理由です。そういえば、Teslaの自動運転技術に関するトラブルが続いていることや、ブランド力低下とイーロンの関連性から、Teslaの将来がどうなるかは、よく分かりません。
GoogleとAppleは、Google対Epic訴訟と、アプリストア市場における二社独占の終焉から打撃を受けると予想しています。しかし、Appleは2024年に待望のヘッドセット「Vision Pro XR」を発売し、市場の熱狂と新たなエコシステムを生み出すでしょう。
投資家が新年に注目すべき「勝者」や銘柄をいくつか教えてください
Robloxは、アクティブユーザーと機能が増え続けているので、間違いなく注目すべき銘柄です。特に、Epic対Googleの訴訟をきっかけに、スマートフォンに注力している同社は、より多くの収益を得ることができるはずです。そしてGoogleとの訴訟に成功した後、Epicが2024年に上場するという長い間噂されていた動きに注目したいと思います。
Nvidiaは、ゲームやメタバース・プラットフォームに必要な3Dグラフィックス市場を独占していることや、コンピュート・パワーに対するAIの需要が高いことから、その成長が止まることはないでしょう。
余談:Wagnerのオーディオ/ビデオは、iPhone 11を使ってZoomで配信されました。ノートPCのカメラが配信には不十分だったのです。
Watch: I Talk To Yahoo Finance About The Metaverse Comeback Of 2024 Led By Fortnite & Roblox
Second LifeユーザーはFirestormのPBR実装を待つ。問題は、PBRがFirestormのいくつかの機能を壊してしまったこと(しかし、修正される予定)
Second LifeにPBRが追加されたことで、バーチャルワールドのグラフィックが大幅に向上しました。しかし、最近のアンケート調査によると、Second Lifeユーザーの大多数は、非常に人気のあるサードパーティーSLビューワ(TPV)であるFirestormに物理ベースレンダリングが追加されるのを待ち望んでいるようです。
Firestormの開発者Beqがコメント欄に書いているように、PBRとFirestormはまだうまく連携していません:
PBRはユーザーが気に入っている多くの機能を壊してしまうので、私たちはそれらを修正するか、必要な場合は代替を見つける必要があります。また、ハイエンドのゲーミングマシンから非常にローエンドのお買い得なラップトップまで、あらゆるハードウェアを網羅するユーザーベースにフィットするかどうかも確認する必要があります。実際、私たちのリード開発者であるアンサリエルは、多くの人が気づかなかったであろうパフォーマンスの問題を突き止めようと数カ月を費やしてきました。それは 「ローエンド 」マシンのみに影響するものであり、そのようなマシンはパフォーマンスの低下を最も許容できないとも言えます。
LLがPBRビューアをリリースしたとき、私たちはまだテスターからデータポイントを集めていました。良いニュースは、アンサリエルが問題を特定して修正したことで、私たちのプレビュー・グループの誰もがテストできるようになっただけでなく、まもなく次のリンデンラボ・メンテナンス・リリースの一部として、より広いコミュニティに恩恵をもたらすということです。私たちはまだそこまで到達していませんが、近づいています。
このような理由で、FirestormとのPBR統合は、TPVを好む大多数のSecond Lifeユーザーが使えるようになるまで、しばらく待たなければなりません。 そしてまた、公式SLビューアーのPBRにも問題があります。しかし、これは予想されていたことです。Beqは次のように書いています:
Linden Labは、理想的な世界にするにはまだ完全な準備ができていないと自分たちで言っていたものをリリースしました。しかしそのおかげで、スペースを開放し、プロジェクトの知名度を上げました。それは正しい行動でした。そのおかげで製品をライブで使用することができ、リリース前の囲い込まれた聴衆の中では停滞していたフィードバックが入ってきていることでしょう。
いずれにせよ、収益性の高い仮想世界であるSecond Lifeのグラフィックスの大幅な改善が、有志の開発チームによってサービスされているFirestormの努力に事実上頼っているというのは、驚きです。
Beqは、Firestormもこのパラドックスをかなり認識しており、これらの根本的な問題への対処はLinden Labに委ねられていると書いている:
私たちが直面している鶏と卵の立場は、まったく新しいものではありませんが、Firestormでは真剣に受け止めています。私たちは、少数のアーリーアダプターだけでなく、私たちがサービスを提供する幅広いオーディエンスに対して責任があります。(ここはSecond Lifeであり、最も多様なコミュニティの1つですから)すべての人を満足させることはできませんが、少なくともユーザーの大部分がビューワを使える状態にするよう、努力することは大切です。
しかし、ご指摘の通り、多くのプレッシャーと責任は、無報酬のボランティアである私たちの小さなグループにかかってきます。しかし、残された荒削りな部分のほとんどは、Firestormチームではなく、Linden Labのチームの継続的な努力によって解決されるものだという現実を認めないとしたら、極端に不誠実でしょう。もちろん、私たちにも果たすべき役割はあります。Lindenが私たちを助けてくれるよう交流することも、私たちの家をきれいにすることも。
PBRを試したい、この騒動が何なのか見てみたい、あるいは我々とLLが広く消費される準備が整うまで手助けしたいという方は、Second Lifeのグループ "Phoenix-Firestorm Preview Group "に参加して、Firestorm PBRの早期アクセスビルドを見つけてください。[編集部注:Firestormのブログにリンクがあります - WJA]。
ルールは1つだけ。グループ内のリンクをインワールドの他の人とシェアしないでください:これはサポートされているビューワではありません。そのためグループに入り、問題やアドバイスのループを維持する必要があります。もし問題に耐えられない場合は、リリースされているビューワに戻り、後で再挑戦してください。
Second Lifeを現代的にアップデートするのに、無給のボランティアチームに依存しなくて済む、もっと良い方法はないのでしょうか。少なくともLinden Labは、FirestormチームにPBR(Pabst Blue Ribbonというビール)を一杯おごるべきだと、Wagnerはコメントしています。
Linden Lab、2024年にSecond Lifeに 「大人向けのスパイシーなベッドルームの秘密 」が登場すると発表。時代の変化の兆し!
Linden Labの2023年の「一年の総括」と2024年のSecond Lifeの予告の短い文章はとても意外で、二度読んでしまったとWagnerは言います:
2024年にSecond Lifeは21歳になります...それを記念して、私たちは大胆で革新的な大人向けの新しい取り組みで、Second Lifeのよりスパイシーな側面に注目していきます。近々、邪悪なほど素晴らしいものが登場します...このミステリアスな取り組みからシーツを外し、ベッドルームの秘密をもっとお伝えする予定です...ご期待ください!
スパイシー!この短い文章は、おそらくほとんどの人にとって肩すかしを食らったようなものでしょうが、とても画期的なことです。
Second Lifeの最初の20年間、Linden Labは仮想世界における成人向けコンテンツと困難な関係を築いてきました。ユーザーコミュニティが、同意した成人同士が互いに楽しむため、あらゆる性的シミュレーションでも作成できるよう奮闘する一方で、Second Lifeが外部のブランドや組織にとって魅力的でない「奇妙なセックスの世界」であると烙印を押されるのを避けるために、性的なコンテンツを軽視しようと試みてきました。(言うまでもなく、大半の消費者は、刺激的なピクセルを何の前触れもなく顔にぶつけることを好まないからだ。)
しかし今、Linden Labはスパイシーなベッドルームの秘密をオフィシャルコンテンツにしようというのです!
これは大きな変化です。すでにSecond Lifeに存在する、膨大で生々しく、しばしば生物学的にありえないようなユーザーが作った様々な性的コンテンツを考えると、NetflixがR指定の映画をPornhubにアップロードするようなものかもしれません。まぁ、それもいいでしょう。
このようなことが今起きているという事実は、おそらくLinden Labという会社とはあまり関係がなく、むしろこの数十年の間に世界の大衆文化がどの程度変化したかを反映しています。
2006年、Linden Labの幹部が会議で、Second Lifeのユーザー生成コンテンツの30%は「エッチ」だと発言し、即解雇されました。
大げさな過剰反応と思われるかもしれませんが(実際そうでしたが)、当時は多くのニュースメディアが、性器を装着できる裸のアバターが互いにぶつかったりすり寄ったりするという、まったくスキャンダラスな記事を掲載していたのです。Second Lifeは「単なるゲーム」であり、ゲームは「子供のためのもの」であり、それゆえに言語道断であるという、単純で間違った思い込みの衝突でした!Linden Labがメインストリームの製品を立ち上げようとしていた世界がそんな感じだったのです。
しかし、2023年はどうでしょう。「WAP」という曲が流行り、OnlyFansがスパイシーさを商品化したこの時代にピクセル・セックスはかなり古風に思えます。
どちらかと言えば、Linden Labはここで他の世界に追いつこうとしています。IMVUには何年も前から大人専用のアクセスパスがあり、RobloxのCEOでさえ数ヶ月前に大人専用のデートアプリ体験を約束しているのです。市場競争と、Second LifeでUGCの性的コンテンツを楽しむことの難しさ(アバターにデジタル性器をインストールするだけでも、3D Mayaのグラフィックファイルを編集するようなものです)を考えれば、同社がもっと簡単なプラグアンドプレイのオプションを提供するのは理にかなっています。
ピクセル・セックスがメタバース・プラットフォームのユーザーを増やすかというと、そうとは言い切れません。おそらくそれが熱心でニッチな活動であることは今と変わらないでしょう。しかし、オンライン上のセクシュアリティをめぐる社会的モラルがより受け入れられるようになれば、メタバース・プラットフォームの繁栄に必要な選択肢のひとつになりそうです。
来月のおすすめバーチャルワールドニュースもお楽しみに!
Snap Shot Location: NEO KABUTO CITY
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