Sanny Yoshikawa が、New World Notesのなかから、毎月おすすめのバーチャルワールドニュースを日本語で紹介します
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速報:フィリップ・ローズデールがリンデンラボの CTO として Second Life にフルタイム復帰、仮想世界を成長させるモバイルと AI アプリケーションに注力
「戻ってきたよ」とPhilip RosedaleはWagnerに言い、Zoomカメラを振り回してリンデンラボのサンフランシスコ本社オフィスが背後に迫っているのを見せました。「僕は毎日ここにいる。Bradは2階の隅にいる。」彼は、Linden Labの責任者であるBradford Oberwagnerがいる、オープンオフィスの上層階を見てうなずきました。
10月から、Philip RosedaleはLinden Labの指導的役割にフルタイムで復帰し、Second Lifeの開発に携わっています。最高技術責任者として。
「時間を分けているわけではありません」と彼は言います。「テスラとスペースXとニューラルリンクと、その他もろもろを経営しているイーロンのようなやり方ではありません。私は1つの会社のCTOであり、それがLinden Labです。」
PhilipがSecond Lifeの開発にフルタイムで復帰した現在は、バーチャルワールドにとっても(また間近に迫ったアメリカ大統領選挙が示唆するように)オフラインの世界全体にとっても、重要な変曲点です:
「今、AIとモバイルによって、仮想世界をより広い範囲に広げられる可能性があります。」
「そしてもうひとつは、ご存知のように、FairShareや今までしてきたすべてのことで、私は世界の状況をとても心配しています。そして、このディストピア的な未来が、より多くの人々を仮想世界へと駆り立てる可能性もあると思っています。」
「もしそうなったら ーあるいは、そうしなければならない時間の分だけー(仮想世界が)邪悪な広告や監視などがない、ポジティブな体験であってほしい。コーリー・ドクトロウの本を読むまでもなく、仮想世界でそれが起これば、かなり悪くなることは分かっています。それも私をやる気にさせる理由の一つです。」
このニュースは、Linden Labの最近の再編成の後にもたらされたもので、SLコミュニティの間では、同社が厳しい時期に直面しているという懸念に拍車をかけています。しかしRosedaleによれば、今回は正反対のケースだといいます:
「もう一つ重要なことは、ビジネスが絶好調だということです。彼らLinden Lab、そして私たちには… 新しいプロジェクト、マーケティング、人材、その他もろもろに投資する資金があります。Bradが言ったように、この再編成は、より良いサービスを提供するために実行したのです。でも、会社は絶えず成長し、いろいろなものに投資しています。」
10月初めに戻って以来、Philipは新しいチームメンバーに会い、主要プロジェクトである“trying to lean us down, make us do less better.” をチェックしています。
10年以上前にLinden LabでCEOを務めた時とは、変わっている:
「それは、包括的なことであり、以前の私とは少し違うと思います。『Philip、何かクレイジーな新しいアイデアを思いついて取り組んでくれ』という感じじゃない。 それよりも、『今やっていることをもっとうまくやろう 』という感じです。」
プロジェクトの中で最も重要なのは、モバイルアプリを向上させることです:
「バーチャルの世界で体験したいことのすべてが、携帯電話でできるようになるとは思わない。しかし携帯電話でしたいこともあるでしょう。そうのようなときに、Second Lifeでの経験や技術的なスキルが重要になると思います。」
もう一つの焦点は、前述の通り、Second LifeにAI関連の機能を追加することです:
「私たちは多くの実験的なプロジェクトを進行中で、そのいくつかはLabから出てきており、さまざまな方法でAIに関連する仕事をしています… AIのグリーターやコンパニオンは… もうありますよね?」
Philip RosedaleのモバイルとAIに対するアプローチの具体的な内容については、次のインタビューで触れることにしましょう。今日のところは、彼がSecond Lifeの常勤のリーダーに復帰したことを示せば十分です。(2021年にSecond Lifeが買収されて以来、彼はパートタイムのアドバイザーであり、この仮想世界の創設以来、最も著名な表向きの代表者ではありましたが)
「20年経って色々なことを再検討し、振り返り、インワールドをぶらつき、人々と話すのは楽しい。」と彼はWagnerに話しました。彼は、Second Lifeがメタバース・メディアの寵児として活躍した2005年から2010年の間に、大きく変化した仮想世界に戻ってきたのです。
上の写真: フィリップ・ローズデールの2008年TEDトーク
そしてまた、Philip自身もバーチャルワールドの見方が当時とは変わっています:
「2006年の私とは違う」と彼は言います。「Second Lifeは、地球上のすべての男性、すべての女性、すべての子どもが日常的に利用するものである必要はないと思います。なぜなら、それはSFの未来であり、私たちは皆アバターだからです。実際、そんなことはないと思う。」
「すべての人のためというわけではないけれども、正しい使い方をすれば、それが役に立つ、少なくとも役立つ可能性がある物しょう。例えば、ティーンエイジャーのような、すぐに論争をするグループを選ぶと、私はティーンエイジャーが仮想世界にいるべきかどうか、よくわからない。でも、Second Lifeを使っていて、そこから恩恵を受けている人たちは、ほとんどすべてのケースでティーンエイジャーではないと思います。障害のある退役軍人や、子供を抱えているために社会生活にアクセスできない専業主婦もいるでしょう。」
「人々がSecond Lifeを利用する理由は常に素晴らしいものであるというのが、私が成長し気づいた楽しみです。イーロン・マスクのプロジェクトか何かのように、世界中の人が利用して自分が超有名人になるようなものにする必要はありません。」
「ずっと少ない人数に向けてポジティブな体験を作れるなら幸せです。ほんとに、それで十分です。」
しかし、RobloxやFortniteの新時代では、それぞれの世界のアクティブユーザーベースはほとんどの国よりも大きく、「小さい 」というのは相対的なものです:
「私はこのチャンスに心を打たれました。もし私たちが母親や退役軍人のような人たちにとって幸せな場所だとしたら、いまSecond Lifeを利用している人たちが全てでしょうか?世界中にもっといるのではないでしょうか?私と同じように計算してみてください。」
何年もの間、およそ5000万人から6000万人がSecond Lifeのインストールを試みましたが、様々な理由で断念しました。その理由は主に、対応可能な技術的またはデザイン的なハードルによるものだったのです。5000万人の月間アクティブユーザーを抱える仮想世界になれるなら、それは、韓国の人口に匹敵します。
素晴らしい目標です。Second Lifeの月間アクティブユーザーが50万人しかいない現在、非常に挑戦的な目標でもあるでしょう。
Linden Labの新CTOに就任したフィリップ・ローズデール、Second Lifeモバイルの未来、AIアプリケーションなどについて語る
Second Lifeのリーダーシップに復帰することを発表するとともに、Philip RosedaleとWagnerは、Second Lifeの将来、AI、そしてその先にあるものをめぐる複数のトピックについて幅広い会話を交わしました。
2人の間では、次のような会話が交わされました。
- Second LifeにおけるAIアプリケーションの展開--そして、なぜ仮想世界が現実世界よりもAIのテストベッドとして優れているのか、あるいは有望なのか
- SLへの空間オーディオのアップグレード
- 昨年立ち上げたデジタル通貨プロジェクト、FairShareの将来。
- Linden LabのSecond Lifeモバイルアプリの計画--ゲーミフィケーション機能を含む。
以下で、そのすべてを読んでください!その前に、このような特集記事の執筆を支援するために(そして特別な特典を得るために)、WagnerのPatreonへの参加/購読をご検討くだされば幸いです。
Second Life内のAIアプリケーションの展開 vs 現実世界での展開
Philip Rosedale: あなたの家にオプティマスロボットを導入するのは、まだ先の話です。バッテリーやその他の問題があります。AIが現実世界で私たちの日常的な社会生活を侵食することはないでしょう。
WJA:それは不気味だ。人間大のロボットに見つめられるなんて、いったい誰が望むんですか?
PR: 遠隔操作で「ロボットを1日家に放置」する男の[ビデオ]を見た?気味が悪いといえば気味が悪い。
WJA: フィリピンの人が操縦してるんでしょ?
PR:まあ、わかるけど、納得いかないって感じですね。それがいいのか悪いのかわからない。哲学者であり未来学者である私は、どう反応すればいいのかさえ分かりません。誰かが遠隔操作している召使いロボットがいるわけですが、それがどこに行くのかさえ分かりませんでした。
でも、一方で、Labでも私の実験室でも、AIやアバターと話すときに実際に行った実験の多くは、とても面白いと思います。そこには大きなブレークスルーがありそうな気がします。ですから、私たちにとっては注目の分野です。
WJA:私は今年の初めにConvAIの統合を取材しましたが、正直なところ、それほどうまくいっているようには見えませんでした。それから、ユーザーが作ったChatGPTの統合がたくさんあります。でも一時的には楽しいのですが、すぐに飽きられてしまい、結局はただのボットになってしまいます。トラフィックボットやシッティングボット、あらゆる種類のボット、もちろんセックスボットがあるのはご存知の通りですが…。実際の人間に対する欲求と、クールなボットを持つことのバランスをどのように取ればいいのでしょうか?
PR:それについてはいくつか言いたいことがあります。まず第一に、私はあなたに同意します。ほとんどの実験がそうであるようにー実はこれはSecond LifeのAIだけでなく、シリコンバレーのAIにも当てはまることなのですがーこのようなものの多くは、2~3回は楽しいのですが、その後は使わなくなってしまいます。
コピーライティングのようにね。AIはコピーを書けるのか?まあ、確かに書けるが、あまりいいコピーではない。では、それがあなたにとって役に立つのか?SPAM広告を出す人なら役立つでしょう。でもそれ以外は、ハムレット(Wagnerのこと)に電話するしかない。
Second Lifeの実験については、そうですね。ConvAIのようなものは、まだ非常に初期で、待ち時間が長すぎます。世の中に十分な認知度がありません。Second Lifeの中で現実の人と話すことのもう一つの利点は、彼らが明らかに現実の人であり、あなたと同じようにSecond Lifeを完全で豊かな方法で認識していて、一緒に行動できるのです。
とはいえ、ボットでまだ見たことがないようなことがいくつか起こると思います。その一つはSecond Lifeについて本当に興味深く起きていて、ずば抜けています。興味を持った人々が私たちに連絡してきました:
SLアイテムのメタデータSecond Lifeには何百万というユーザーが作ったメタタグ付きのオブジェクトがあり、アーティストがその膨大なインベントリをパフォーマンス・アート作品にしたことがある。
ご存知のように、Second Lifeはロサンゼルスほどの大きさで、たくさんのコンテンツがありますよね?地上に何千万ものものがあるようにです。でも、SLでは、すべてのものにラベルが付けられていて、とてもクールです。
テスラを運転すると、あらゆるものの写真を撮ります。ウェイモでも同じです。でもその写真にラベルはありません。それはLIDARとビデオの映像だけです。Second Lifeでは、あなたがNPCとして歩き回り、世界を見ている場合、あなたは世界を見ることができ、また、あなたがAIであれば、同じ瞬間に、すべてのメタデータを右クリックすることができます。つまり、視覚的なイメージと、椅子、柱、壁など、あらゆるメタデータを関連付けることができるのです: マルチモーダルなメタデータ。そういうことです。
ビデオAIのSoraが抱える今の問題は、まだシーンを意味的に理解していないことです。だからみんな「こんなのは馬鹿げている 」というのです。(Soraが作ったビデオの中で)誰かがポストの後ろを歩くと、別の人がポストの後ろから出てくるのです。
しかし、Second Lifeでのラベル付けはすごいんです。なぜなら、すべてのラベルが、それを売るために個人によって貼られているからです。だから、それはオタク的なことになっています。あなたの指摘するように、実際に説得力のある結果を手に入れるには、多くの興味深い作業が必要になるでしょう。
また、用途にはさまざまなカテゴリーがありますよね?AIが着替えを手伝ってくれるとしたら?なかなかクールでしょう。例えば、服を着せたり着替えたりするのをAIが手伝えるかもしれない。AIが許可を得て、「ヘイ、ハムレット、このダイアログボックスをクリックしてくれますか?」と言うんです。そして「私はあなたに違うシャツを着せます。」とね。
WJA: バックグラウンドの煩わしい作業をしてくれるんですね。それはいいですね。AIペットもいいかもしれません。すでに大人気ですから。本当に知能の高いものは、実際の犬と同じくらい賢いんです。
PR: あなたの言うとおり難しいということ以外に、私がAIについてもう一つ言いたかったことは、画期的なものをまだ見ていないと思うので、自分たちで発明しなければならないということです。それは私にとっては楽しいことですが、道徳上のジレンマも非常に重要です。
20年を振り返ってみると、Second Lifeは多くの人にとって非常にポジティブな経験だったと思います。そして、AIのようなものにも同じ倫理的な羅針盤を適用しなければならないと思います。
例えば、人の代わりとなるコンパニオンを作るべきではありません。前にも言ったし、Twitterでも言っているのを聞いたことがあるでしょう。私はほとんど2、3週間おきにTwitterでいくつかのことを発信しています。人々は、他の人々とのコミュニケーションの頻度や親密さ、深さを減らすのではなく、増やさなければならないのです。
だから、AIとSecond Lifeについて考えるとき、私はAIに現実の人間同士の仲人になってもらいたいのです。私の空想のひとつは、ボットのようなAIがいて、「私と一緒に来て、ジェームス」と言って、あなたを連れて行き、あなたが気に入りそうな人を紹介してくれるというものです。「この人が作った、君に見せたいものがたくさんある島に連れて行くよ 」ってね。
これはAIの良い使い方だと思う。AIがセックスロボットで、そのAIと永遠に恋に落ちるというのは、私には良いアイデアとは思えない。
良い点は、政治とは異なり、このようなことには明確な境界線があることだと思います。だから、私たちはそれを定義し、その正しい側にとどまることができると思います。しかし、AIが私たち人間に与える影響や、AIによって私たちがお互いに友好的になれるかどうかについては、多くの疑問があります。それが、私が戻っていろいろなことに取り組むことに興奮している理由でもあります。
ローズデールの新しいデジタル通貨スタートアップ、FairShareについて
WJA:FairShareはどのような位置づけになるとお考えですか?統合されると思いますか?
PR: しばらく考えて… 私は今、[リンデンのCTOとして]フルタイムで125%ほど働いています...私は、[FairShareの]開発を引き受けてくれる新しい人を見つけるかもしれません。というのも、FairShareの次の段階であるモバイルアプリへの移行にかなり近づいているからです。しかし、私の最優先事項は間違いなくここ(LindenLab)で働くことです。
空間オーディオと、音声からテキスト(そしてその逆)への変換について
PR: 覚えているかどうかわかりませんが、High Fidelity からSecond Lifeに来た人の中にはオーディオの専門家もいます。
私の希望はこうです。Second Lifeを想像してみてください。次にテキストとオーディオを想像してみてください。テキストを入力すると、[UIオプションとして]Audioと表示されます。 それを聞きたければ聞くだけです。何かを言えば、キャプションが付けられ、テキストに変換されます。テキストや音声を使うだけで、音声をオフにしたり、キャプションを見たり、さまざまな言語に翻訳したりすることができます。Second Lifeが誰にでもアクセスしやすくなるのを想像してみてください。Second Lifeが本当に素晴らしいものであることを示す例だと思います。
WJA: 人々はそれを切望しています。また、空間オーディオといえば、それを使ってライブ音楽を向上させることができると思いますか?より多くの人を集められるような?
PR: はい。ステレオトランスミッション。より多くの人、より低いレイテンシー。そう、バンドに向かって叫べば、彼らもすぐに叫び返してくれます。High Fidelityを覚えているならば、私たちがそこで構築しているのと同じアーキテクチャによって、ステレオ・ストリームやこの全てが可能になります。だから、空間的なこともできるし、ステレオ放送をしたい人がいれば、スピーカーをセットアップすることもできます。
これはシステムをクリーンアップし、近代化し、より効果的にする一例です。私は、音声とテキストがどこでもまったく同じように使えるようになるのを見たい。あなたのことは分からないけど、もしSecond Lifeを近代化するつもりなら、ゲームにおけるボイスは今やかなり期待されているという事実に目を向けるべきでしょ?モデレーションツールもあって、それにも取り組んでいます。
SLモバイルアプリの未来
WJA: モバイルでは、あなたはバックエンドだけを担当しているのですか?それとも製品に携わっているのですか?
PR: ああ、すべてに携わっているよ。CTOとしてすべてを見ています。
私のモバイルに対する最初の希望は、世界を見たり、人々と連絡を取り合ったりするための新しい方法であり軽量でありながら、デスクトップに取って代わるものではないということです。しかし、モバイル版によって体験とリーチが広がります。
モバイル・デバイスでとてもとてもとても簡単に、ランダムにテレポートして、後で訪れるためにブックマークできることを想像してみてください。 家に帰ったら「ああ、この服を着て観に行きたい変な新しいものがたくさんある 」となります。でも、それは家に帰ってからできるのです。
私たちのアプローチ方法は、「Fortniteをモバイルでプレイできるから、Second Lifeもモバイルでプレイできるはずだ」というような、魔法のようなモバイルアプリを作れるという思い込みを持たずに始めることです。それは大きな主張のように感じます。でも、Second Lifeに入って、イベントの通知を受け取ったり、チャットで友達と話したり、新しい場所を見たり、新しい場所のレンダリング(完成予想図)を見て、「わぁ、後で見に行きたい 」と思ったりといった、すでにやっているちょっとしたことが、巨大なサブセットなのです。
そういうことはできるでしょう。携帯電話を横向きにして、Second Lifeのクラブに行って、たむろするかどうかは、まだわかりません。それができるといいですね。そのためのレンダリング・エンジンや、初期作業があるのは確かです。レンダラーの初期作業はとても優秀で、Adamの作品か彼の作品の一部なんだけど、強力です。ですから、私たちは間違いなくそれに傾注するつもりです。私たちはかなり優れたレンダラーを持っているので、単なるテキストコンパニオンなどにする必要はありません。
WJA: ブBradと話していて、もうひとつ気になったのは、ログインなどを促し、報酬を得るためのゲーミフィケーション的な要素を取り入れるという話です。つまり、ちょっとしたゲームなんですね!
PR: それには本当に笑わせてもらいました。「この場所が大好きだ 」とミーティングで言いました。
モバイルで遊べるゲーム用のループがあるんだけど、ゲームをしたくない人はオフにできる設定にしてあります。
それが今、この世界が必要としている会話ですードーパミンが欲しいのか、欲しくないのか。「あなたに選択肢を与えましょう」というのはかなりおかしいと思います。でも、私たちはゲーミフィケーションの要素でも遊んでいるのです。
Second Life モバイルアプリ、あと「数週間」で誰でも無料で利用可能に--Linden Labの責任者ブラッドフォード・オバーワガー氏とのインタビューから得たその他の重要なポイント
PatreonでLinden LabのトップであるBradford Oberwager氏との長いインタビュー(パート1はこちら、パート2はこちら)を見逃した方のために、以下に主要な部分を抜粋しました。
- Second Lifeモバイルアプリの更新版は、「数週間」以内に誰でも無料でダウンロードできるようになる。
- Second Lifeの月間アクティブユーザー数は約50万MAUに減少している。
- 最近のLinden の人員削減は、アトランタのオフィスを拠点とする信頼と安全の役割の拡大を中心に会社を再編成し、モバイルアプリにより多くのリソースを投入することであった。
- Linden Labの再編成は、同社の買収の可能性とは何の関係もなく、また最近のガチャコンテンツの変更とも何の関係もない。
- 「Second Lifeを存続させることは、道徳的に必要なことです。それは世界にとって良いことであり、私はそれにコミットしている。」
以下抜粋 -- 彼のwolfアバターの話とともに:
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Bradford Oberwagerが初めてSecond Lifeにログインしたとき、彼は自分のアバターをカスタマイズすることに夢中になって買い物に出かけました。しかし最初の試みはなかなか成功しませんでした。
「1時間くらい経った頃、誰かが近づいてきて、ジャケットを13着も着ないほうがいいかもしれないと言ってきました。」その偶然会った住人は、Second Lifeの未来のオーナーに、アバターの着こなしのコツを教えてあげようと親切に申し出てくれたのです。
この経験は、OberwagerがSecond Lifeに入る鍵となりましたが、彼の 「ハッ 」とする転機は、もう少し後に、彼独自のカスタマイズを通して訪れました:
「狼のタトゥーを買って胸に入れる方法を(すべて自分で)見つけたとき、誰も説明してくれなかったような方法でアバターと関係を持つことができるんだと気づきました。私のLindenネームはOberwolfだから、これは大きな出来事でした。」
OberwagerとSecond Lifeにとって重要な瞬間が今まさに起こっている: Linden Labの困難な再編成だけでなく、Second Lifeを維持するためにその変化を活用することです。
Wagner James Au:(スタッフの)削減はどうなっているのですか?
Brad Oberwager: 私はLinden Labという会社を経営していますが、その重要な資産は、もちろんSecond Lifeです。そして、TiliaやSansarといった他の資産も持っていました。しかし、それはもうありません。
ですから、私の関心はSecond Lifeの将来の成功に集中しています。最初、それはどんなものだろう?と考えました。Second Lifeを3つのグループにとって最も価値のあるものにするために、私たちは何ができるでしょうか: Second Lifeに多くの時間を費やしている現在の住人、Second Lifeに多くの時間を費やしていたが今はそれほどでもない過去の住人。そして、新しい住人。私たちの持続的な未来のために価値を提供できる人々です。
クリエイターに対する私たちのサポートは、ある意味、時間が経つにつれて、あまり良いものではなくなってしまいました。そして、ものを作るのを手伝ってくれたり、コミュニティを築くのを助けてくれている住民に対する私たちのサポートも、時代遅れになってしまいました。
それで、組織全体に変化をもたらし、何人かは昇進し、何人かは組織の別の部署に移動し、何人かは別れを告げなければならなくなったのです。それはいつも残念なことで、特に長い間在籍していた人たちであればなおさらです。本当につらいことです。
しかし、私たちがやろうとしているのは、2つの傘の下で住民の今後のために何がベストなのかを考えて組織を再構築することです。ひとつはエンジニアリングで、これから何を作るか、モバイルアプリとか、そういうものです。そしてもうひとつは、サポート、オペレーションです。
サポートについて話しましょう。私たちは基本的に、サポートを提供する方法における正式な肩書きや構造をすべて破棄し、2つの新しいチーム......レジデント・サクセスとトラスト&セーフティを結成しました。そして、この2つのグループに全エネルギーを注いでサポートすることにしたのです。
その結果、信頼と安全の重要性は低下するどころか、ますます高まっています......だから我々は、非常に大きな自主性と非常に高い成功基準を持つ、まったく新しい信頼と安全性のチームを作りました。
WJA:ジョージア州アトランタ近郊への移住を義務付けるという、本当かどうかわからないような話もありますが。
BO:以前は、多くのポジションがある程度のフレキシビリティを認めていました。私は単にオフィスに戻らなければならないと決めたわけではありません。新しいポジションでは、その職務のためにオフィスにいる必要があるのです。そこで私たちが気づいたのは、信頼と安全を効果的に管理するためには、チーム同士がもっと話し合うう必要がある、もっと交流する必要があるということでした。
だからアトランタ支社では、新しい役職も古い役職も含めて、あらゆる役職がオフィスにいることを要求しています。それは、単に 「みんなにオフィスに戻ってきてほしい 」ということではないのです。すべてのポジションが変わり、私たちはよりチーム的なやり方で物事を進めています。そして私たちは、より多くのクロスファンクショナル・トレーニングを実施しています。
そのような仕事のひとつひとつが......廃止されたよりもずっと多いのですが......私たちはカスタマー・サクセス、信頼と安全(の役割)を作りました。前職のほとんどの人がこれらのグループに移りました。そのほとんどだ。この新しいグループの人たちは、アトランタのオフィスにいる必要がありました......。
WJA:Second Lifeはオンライン・コミュニティを形成できる仮想世界であり、オンライン上で何でも成し遂げられ、近くにいる必要がなくなるという皮肉がありますね。
BO: それは大きな皮肉で、違うのは、Second Lifeでは素晴らしい生活を送ることができるということです。[信頼と安全を持って)戦略を練ったり、文化を築いたり、部門横断的なトレーニングをしたりするのは本当に難しい。誰かがランチに席を立つと、次の人が入ってくる。バーチャルで素晴らしい体験をするために必要なものは、物理的にも必要なのです。
Wagner James Au: この(組織再編の)変更はSecond Lifeコミュニティにどのような影響を与えますか?
Brad Oberwager: 私たちの迅速な対応能力が向上するでしょう。
その一例として、私たちはどれだけのチケットが未開封のまま放置されているかを調べ始めました。そして、それが住民に質の悪い体験を与えていることに気づいたのです。私たちは非常に時間のかかることに多くの時間を費やしていました。
私たちのバグ追跡システムには常にバグが報告されています。そうすると、バグのチケットが溜まっていきます。多くの人が同じことに不満を持っているのは想像がつくでしょう。それがSecond Lifeのようなものに災いをもたらすんですね。何十万人もの人々がそれぞれの方法で物事を体験し、チケットを発券し、私たちは水面下で足踏みをしているのです。
テクノロジーを使って、物事をより整理することができます。そうすることで、重要なことに人員を割くことができることに気づきました。以前は、ただ手を上げて「わからない」と言うだけで、知らないうちに3人が同じことに取り組んでいました。
私たちは皆のために、住民のために、より良いサービスを提供することができる方法を見つけました。私は100%確信しています。
私たちはまた、信頼を取り戻さなければなりません。信頼と安全部門は、私たちに集中しています。なぜか(私は学ぼうとし続けているし、学べることしか学べないのだが)、住民の中には私たちを信用していない層がいます。仮想世界をサポートするためにオフィスに戻らなければならないという皮肉にも似ています。私たちは皆をサポートするために莫大なお金を費やしているのに、信頼がありません。
だから私たちは、その信頼を取り戻すために何かを変えようとしています。そのためには多くの仕事と費用がかかります。信頼と安全について言えば、私たちは常に悪いことを取り締まってきましたが、それはとても難しいことです。私たちは、ほかの場所よりも、そこにもっと力を入れていきます。
私が悲しいのは、信頼を高めるための変更でさえ、人々の私たちへの信頼を低下させていることです。私を信じてください。私は親切ではないメールを受け取っています。私たちの中で最も献身的な最前線の人々も同じです。私たちは人間であり、Lindenの人たちが一生懸命働いているのにヘイトメールを受け取るのはとても辛いことです。何があろうと、住民の中には自分が信じたいことを信じる人たちがいて、私がこんなことを言ったところで、その人たちはもっとそれを信じてしまうでしょう。
だから私たちは決断しなければなりません。私たちはこの世界における信頼と安全により力を注いでおり、そうすることで人々の世界と私たち両方に対する信頼が高まり、人々がもっと関わりたいと思うようになることを願っています。より安全な場所であれば、人々は、より積極的に関わるようになるでしょう。
カスタマーサクセス、信頼と安全、そしてその根底にある目標は、クリエイターたち、つまりこれは非常に複雑な組織であることにフラストレーションを感じているクリエイターたちに、どうすれば私たちをもっと信頼してもらえるか、ということだ。
そういったことを念頭に置いて、他にもいろいろなことが起きています。クリエイターを失い、多くの住民を失えば、Second Lifeは機能しなくなるからです。
そして、Second Lifeが続いていくことは道徳的な要請でもあります。それは世界にとって良いことであり、私はそこにコミットします。ですから、いろいろな変更が必要だったのです。
WJA:このような人員削減や組織改編のために、Linden Labが買収されるのではないかという噂がたくさん流れました。それは本当ですか?
BO: いいえ。
WJA: 本当に「ノー 」ですか?
BO: ええ。 でも、もし誰かが私に40億ドルを提示してきたら、私はそれを受けると断言できます。だから、会社が売りに出されていないとか、そういうことを言うのは愚かなことです。いつかはバカにされるでしょう。
だからLindenは株式公開しません。買収のお膳立てをするためにやったことは、これっぽっちもありません。それが確実だと言えるのは、私たちが行っていることの多くが、得られる利益という点では極めて長期的なものであり、以前行っていたことよりもコストがかかるからです。
これが事実です。買収のためにこのようなことをすることは頭にありませんでした。これは将来の成長のためのもので、すぐには実現しません。成長にはしばらく時間がかかるのです。私たちは再び成長を始める必要があり、これが理由です。しかし、明日から成長エンジンがかかるわけではありません。
WJA:そういえば......月間のアクティブ数は50万人くらいですか?
[Oberwagerはうなずく]
BO: デイリーアクティブユーザー数(DAU)は、ご想像の通りそれよりかなり少ないです。最近、私たちはいくつかのミスを犯しました。ビューアーのパフォーマンスの問題などがあり、それを変えるために奔走しています。簡単なことではありません。DAUが下がっているのは非常に気になります。なぜなら、誰にとっても悪い体験になってしまうからです。私にとって、これは単なる数字ではなく、そこにいる(SLで)友達との体験が悪くなってしまうのを心配しています。
このチャットで伝わっているかどうかわからないけど、私たちが集中したいのは、やることは少ないけど、より良いことをするということ。
私たちは、たくさんのことをして素晴らしい世界を築いてきました。その結果が素晴らしいこともあれば、まあまあのこともある。それが世界の仕組みだからです。
私たちは2、3年の間、より少なく、より良くすることに着手し、本当のヒットを生むつもりです。その一つがモバイルです。これは非常に高価で複雑な事業なのです。中途半端にはしたくありません。今現在は、有料で配信していますが、もうすぐオープンになります。このようなものを作るのにどれだけの費用がかかるか知っていますか?会社を売ろうとしているなら、そんなことはしないはずでしょう。
WJA: ええ。それで、それはいつなんですか?次の四半期ですか?次の2四半期ですか?
BO: 皆に開放されるのは?数週間後です。
WJA: そうですか。ホリデーシーズンの前にね。 さて、これは悩んでいるクリエイターのための最後の質問です。-- IAP、30%の収入、AppleやGoogleの取り分と戦わなければならなくなったらどうなるのか?
BO:それはないでしょう。アプリはオープンになっています。もし30%カットされるとしたら、それはLindenドルの購入によるものでしょう。Appleは世界で何が起ころうと気にしない。Appleが気にするのは、誰かが米ドルで何を買うかです。
だから、もし私がLindenドルを買うとしたら、それは通貨ではなく、トークンを買って、サービスの見返りとしてLindenドルを渡しますが、それはAppleが儲けるものではありません。それは彼らの仕事ではない。Lindenドルはすぐにアプリで販売されるわけではありません。
なぜなら、Lindenドルを買っても私はお金を受け取れないからです。だから、それを解決しようとしているのです。
WJA: あと数週間でモバイルが使えるようになるということですが、今ある基本的なクライアントだけになるのですか? それともアイテムやそういったものを購入できるようになるのでしょうか......言い換えれば、完全な経済統合ということですか?
BO:完全な経済統合を実現するには、何年もかかるだろう。これは複雑なことで、どのような形になるかはわからない。
「現在」できるようになるのは、Second Lifeのアカウントを持っていても、Premium PlusかPremiumの加入者でない限りログインできなかったことです。この有料の壁は取り除かれます。私たちは、月額5ドルであれば利用価値があると考え、Plusに移行するつもりでした。でも、有料化の壁を取り払うことにしました。つまり、それがオープン化ということです。
アップデートされたアプリは、これまで誰も見たことがないような優れた機能を備えています。今、私たちが力を入れているのは、インタラクション、メッセージング、友達とのやりとり、服を着たり脱いだりすること、見た目の美しさなどです。
私たちは今、アプリでお金を稼ぐことに集中していません。近い将来は、モノの売買は従来の方法、つまりデスクトップを通じて行われることになるでしょう。
もちろん、それは(いずれ)変わるでしょうが。
もうひとつは、まだ完全ではないので申し上げられませんが、私たちが見る必要があるもの、つまり、より多くのインタラクションに対する報酬のシステムを作るつもりです。しかし、Lindenの素晴らしいやり方で、それが嫌ならオフにすることができます!
モバイルアプリで交流したり、3日連続で来たりすると、いろいろなものがもらえるような方法を考えています。以前はそのようなことはできませんでした。
そして、これもまたご想像の通り、モバイルでそれができる人は、デスクトップで素晴らしいものを作れる人ではありません。
それが組織再編です。古いシステムで仕事ができる人よりも、モバイルで商売ができる人の方が必要なんだ。 モバイルアプリはみんなに気に入ってもらえると思う。私はその希望に大金を注ぎ込んでいる。
WJA: では、この(再編成は)ガチャと、ガチャの方針の変更と、もしあれば、どのように関係しているのでしょうか?
BO: まったくゼロです。私は全く関係ないと知っていましたが、(再編が関係しているというコミュニティーの噂を)見たので、私はすべての重役に聞きに行ったし、法務チームにも聞きました。
この件がどう関係しているのか、誰一人として分かりませんでした。ガチャにはやってはいけない部分もある。ガチャは復活させましたが、ギャンブルはライセンスがないとできません。なぜかSecond Lifeでは、どんな陰謀論でも見つけることができます。でも、点と点を結ぶ方法を理解できる人さえ見つかりませんでした。
ライセンスを取得するまでは、どのような形であれ、ギャンブルを許可する計画はありません。ギャンブルを合法化するサーバーを設置できる場所があることは知っていますが、私はそのような監視は望んでいません。現金以外のギャンブルを楽しんでもらうために、私たちはソーシャルカジノを運営しています。
私が本物のギャンブルをやりたくない理由は山ほどありますが、その多くはこの世界が良いものだと信じているからです。そして、ギャンブルが良いものだとは確信していません。
日本からのVRChat利用が全体の25%以上に!
10/23更新:目が覚めて気づいた: VRChatの月間アクティブユーザー数が1000万人だとすると、日本のユーザー人口は約250万人、日本の総人口は約1億2400万人...日本人の約2パーセントがVRChatユーザーということになります。
私が8月にチェックしたとき、VRChatのウェブサイトへの日本からのトラフィックは米国に次いで2番目で、米国からのトラフィックが40%であるのに対し、全体の20%近くを占めていました(SimilarWebによる)。日本からの利用はそこからかなり伸びています:
9月には、日本からのトラフィックは27%に跳ね上がりました。つまり、VRChatをプレイしている人のおよそ4人に1人は日本人だと考えていいでしょう。
これは、米国を拠点とするバーチャルワールドとしては驚くべき利用傾向です。一般的に、VRChatの利用者は米国が多く、次いで英国、欧州諸国が多いのです。例えば、SimilarWebによると、SecondLife.comの日本からのトラフィックは現在、国別のトップ5にも入っていません。私たちは、Second Lifeの日本のコミュニティが非常にクリエイティブで活発であることを知っています。
では、なぜVRChatは日本で圧倒的な人気があるのでしょうか?
手始めに、私の欠かせない日本語翻訳者であるSanny Yoshikawaは、日本のいくつかの都市とVRChatで開催された仮想世界ファンのための巨大な見本市、VKet Realを指摘しています。また、朝日テレビ(日本のトップ放送局)のトークショーもVRChat内で開催されました。そしてもちろん、国際的なVRChatコミュニティでは、日本のポップカルチャー、特にアニメや日本のゲームをベースにしたアバターが圧倒的な人気を誇っています。
しかし、これは始まりに過ぎません。VRChatは、例えばフォートナイトよりも文化的な親和性が高いのではないでしょうか。(Epicのゲーム/プラットフォームに対する日本人の利用率:約5%) 近いうちにもっと調べてみようと思うし、上のようなVRCの日本ベースのコミュニティの楽しい紹介ビデオもあります。
VRChat Web Usage from Japan Grows to Over 25% the Total!
Second Life に特化したコーヒーテーブルブックがホリデーショッピング向けに近々発売されます。著者からのプレビューです。
Wagnerの Patreon のメタバースレベルパートナーとして、Haridsam Resident こと Hari Sutherland を歓迎します。彼は最近、ホリデーショッピングに最適なプロジェクトを立ち上げる契約を結びました。来月発売予定のコーヒーテーブルブック、SECOND LIFE - The True Virtual World in Words and Pictures。
Amazon で発売されるときにいち早く知るには、Primfeed で Haridsam をフォローしてください。
「この本は、Second Lifeの最高の部分を祝うものだと思っています」と彼は私に語りました。 「私の主な望みは、現在の居住者が私たちの仮想世界の美しさと驚異を思い出し、場合によっては初めて発見することです... 。それだけでなく、仮想世界やメタバースの話題やブームに興味がある人が私の本を見つけて、SL にやって来て、その可能性をすべてチェックするほど興味をそそられると嬉しいです。この本のテキスト部分は主にその目標に向けられています。」
「私の経験では、Second Life は私たちが持っている最高の、そしてはるかにリアルなメタバースです。私たちが一緒に、それが繁栄し成長し続けるのを助け続けたいと思っています。」
Hari は、彼の本のプレビューページを、Second Life にたどり着いた理由、それを執筆するきっかけとなったもの、そして仮想世界全体における彼自身の個人的な推奨事項とともに共有します。
「インスピレーションが澄んだ青空から湧き出るというのは不思議なことです」と Hari は語ります。「私は、SL で撮った写真、主に風景の古いフォルダーを見ていました。私は、人々がSIMに注ぎ込む創造性と愛情にいつも感銘を受けてきましたが、突然、SL の風景やコミュニティを紹介するコーヒー テーブル タイプの本を作った人がいないことに気付きました。突然、完全に実現されたビジョンのようでした。そして、プロの著者兼編集者として、「よし、私にもできる」と思いました。」
Hari が Second Life に出会ったのは、約 10 年前、意外なルートをたどったときでした。
「私はいつもクールな仮想環境と探検に惹かれていました。フライト シミュレーターが好きで、いくつかのゲームを試したことがありましたが、その中で一番気に入ったのは Eve Online だったと思います。とても難しいので SL は簡単に見えますが、宇宙や SF のファンなら特に、グラフィックは素晴らしいです。競争心が強いタイプではないので、戦わずに探検、採掘、運搬、取引などができるのが気に入りました。しかし、スキルを身につけて本当にクールな高価な船を手に入れたと思ったら、いつも、ただ楽しむために私を爆破するバカがいました。それが大嫌いでした!
それで、2015 年に、探検して人々と出会い、楽しむことができる仮想世界を探し回っていました。SL について聞いたことを思い出し、試してみたところ、すぐに魅了されました。何よりも、世界とその住民の純粋な創造性に圧倒されました。ゲーム/クエスト/対立の側面がなく、現実の生活のように、自分が作り出すものだけであるという点が気に入りました。音楽のクラブやセーリングを発見しました... ブレイク海でのセーリングは素晴らしかったです。そして、作家として、ロールプレイ コミュニティにも興味をそそられました。本当に、そのすべてです。」
Hari による Second Life のお気に入りの場所とコミュニティに関する記事と、彼の本で読む内容の予告です。
私は Calas Galadhon SIMの大ファンです。そこは本当に愛情を込めて細部まで描かれていて、探検する場所がたくさんあります。ボートに乗ることは言うまでもなく、特に天気が悪かったり、現実世界の自然の中で休憩する時間がないときには、とてもリラックスできます。Luane's World もその 1 つです。最近、何年も見逃していたメインランドを探検しています。とてもカッコいい場所もあり、そこで写真を撮るのに時間を費やしています。
私の現実世界は非常に忙しいので、SL で過ごす時間はせいぜい 1 時間か 2 時間で、コミュニティに本当に根付くのは難しいのです。参加するよりも観察する傾向があります。まるで人類学者のようです!
SL のトレイルを走ったり、馬に乗って美しいSIMを探索したりするのは本当に楽しいですし、繁殖から厩舎、乗馬、さらには馬場馬術まで、乗馬コミュニティ全体が素晴らしいと思います。たとえば、Evergarden Equestrian は非常に組織化されています。それから、大型猫のブリーダーもいます。そしてもちろん、セーリングは誰もが試してみるべきです。
しかし、私が見つけた最も興味深いもののなかには、農業を営み、食料を栽培し、それを販売する農業コミュニティと、鉄の製錬からビールなどを保管する樽の製造まですべてを行う関連する中世主義者(用語は私です)もいます。
アダルトコミュニティやキンクコミュニティについても言及しないのは不誠実でしょう。このコミュニティのいくつか、特にBDSMやスワッピングコミュニティは非常によく発達しており、メンバーは強い絆と友情を形成しています。たとえば、Xaaraは非常によく運営されており、歓迎の雰囲気があり、各個人を尊重しています。そして、大規模なLGBTQコミュニティがあります。今日の現実世界で彼らが直面しているいくつかのプレッシャーを考えると、SLは重要な人々が安全に自分らしくいられる空間です。SL は最高のサンドボックスであり、人々がさまざまなライフスタイルを探求できる安全な場所でもあるのです。
最後に、ナイトライフとクラブシーン、特に Satyr について触れたいと思います。Satyr はそれ自体がコミュニティです。最近この場所を発見しましたが、人々はとてもフレンドリーで楽しく、多様性に富んでいます。SL には、探せば素晴らしい音楽やダンスがたくさんあります。
Netflixで配信中: 『イベリン彼が生きた証』World of Warcraftでの素晴らしい第二の人生の真実の物語
Netflixで配信中の『The Remarkable Life of Ibelin(イベリン彼が生きた証)』は、World of Warcraftのギルドで活躍した筋肉衰弱症の青年の驚くべき秘密の人生を描いたドキュメンタリーで、高い評価を受けています(上の予告編)。常連の読者ならご存知の通り、このようなストーリーはあらゆる仮想世界で常に起こっていることですが、中にいる人たちを超えて、ようやく認知度が高まってきたのは素晴らしいことです。
そういえば、WoWのデザイナーにインタビューした記事も見逃せません。WoWのデザイナーは、同社がゲームのコミュニティ/ソーシャルな側面から遠ざかった結果、不利益を被ったと主張しています。もちろん、The Nine Souls of Wilde Cunninghamもお見逃しなく。
そしてCajsa経由で、イベリンに関するロンドン・タイムズの美しい記事を紹介しましょう:
彼らの息子は別の名前で生きていた。家族にとっては、彼は単にマッツだった。しかし、「World of Warcraft」の中では、彼は「イベリン」という名のカリスマ的冒険家として存在していた。赤褐色の髪を後ろでポニーテールに結び、あごひげをたくわえたたくましい冒険家だ。マッツはこのデジタル分身として、家族には理解されない方法で成功していた。彼らはWorld of Warcraftの本当の姿を誤解していたのだ。彼らにとっては、モンスターを倒してポイントを稼ぐ熱狂的なアクションゲームに思えた。しかしマッツや彼が一緒にプレイした多くの人々(そして今ロバートとトゥルーデにメールを送っている人々)にとって、World of Warcraftはもっと奥深いものだった。ロバートは微笑む。「肉体的な人生とは別に、彼にはもうひとつの人生があったんだ。そして、それはとても豊かで、大きく、充足感に満ちていた。」
来月のおすすめバーチャルワールドニュースもお楽しみに!
Snap Shot Location: NEO KABUTO CITY
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